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お弁当を残したっていいよ

わたしは
料理嫌いな
4児の母なのであるが…

毎朝
かわいい三男(高校生)のお弁当を
心を込めて作っている。


料理嫌いなので
お弁当のようなめんどくさいものは
ほんとに嫌いなのだが、
長男が高校を卒業し…
次男も高校を卒業して…
お弁当生活を卒業してゆくひとが増えるにつれ
あぁ
限りのあるこのお弁当の日々を
大事にしたい
と思うようになった。

長男次男よ…
過去のわたしは
いい加減な気持ちで
めんどくさがりながら
お弁当を作っていたよ
ごめんよ…笑


三男は
優しい子なので、
たいしたことないお弁当でも、
おいしかったよ!
とにっこりしながら言ってくれる。

わたしも
かわいい三男を甘やかしたいから
一生懸命
冷食や出来合いも混ぜながら
きれいに盛り付けてみたりしている。


三男は
気遣いのひとなので、
時折
お弁当を残してきたりすると
たいへん申し訳なさそうに、
今日は委員会があって食べきれなかった…
などと言う。

お腹が弱いくせに
残ったお弁当を夕食に食べようとしたりする。


あぁ!
わたしも
記憶があるよ…

高校時代の昼休みは
あれこれあって
忙しくて、
なんだかんだやってるうちに
お弁当が後回しになる。

わたしも
お弁当が食べ切れずに
とっても申し訳ない思いで
持って帰ったことを覚えている。

食べ物を残すのって、
しかも
自分のためだけに作ってくれたものを
残すなんて、
今でもその気持ちがよみがえるくらい
悲しくて申し訳なくて
なんとも言いようのない気持ちだ。

かわいそうに。
三男には
そんな思いをさせたくないな…


だからわたしは
いつも三男に伝えるのだ。

お弁当を残したっていいよ。
お母ちゃんは
そんなに深い思い入れで作ってないから
食べきれなくたって
なーんも気にしないよ。
作った時点で満足してるんだから
もう
気にせずに
まるっと残したっていいんだよ。
高校生にいろんな事情があるのは
わかっているからね。
お弁当なんか気にせず
お母ちゃんなんか気にせず
高校生活を楽しんでね。

と。

優しい三男はにっこりほほえんで
そうしてやっぱり
気にするのだろうなぁ。

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