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いちご見れば…

いちごを見ると
子どもたちに食べさせたくなる。

赤くて
いい香りで、
ちょっとお高いけれど
店先から
わたしをしきりに呼ぶ。

買わなくても
食べなくても
生活できちゃうんだけど、
そして
潰れないように持って帰るのに
気を遣うんだけど、
でも
あぁ
これを
子どもたちに食べさせたい…
って
思わず手に取ってしまう。

果物は全般的に
「プラスアルファ」の贅沢品
というイメージだが、
いちごは特に
甘やかしの象徴だな…
と思う。


これって万葉集の

瓜食めば子ども思ほゆ

山上憶良

と同じ心境かも。

万葉の昔とは時代が変わり
今は瓜なんかほとんど食べないけど、
美味しくて
ちょっと珍しくて
甘くて栄養のあるものを
子に食べさせたいと思う心は
共通だなぁ。


春本番。
いちごは
本来のシーズンに!

店先から
わたしを呼ぶ
真っ赤ないちごたちを
今日も
買って帰ろうかな。

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