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一人高みを目指す阪神近本選手にドラゴンズファンが惚れ込んだ話

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

今は京都でお店をしていますが、出身は名古屋で生粋のドラゴンズファンです。
シーズン中は毎試合欠かさず結果を確認していますし、年に何回かですがナゴヤドームでも試合を見ています。

現在はシーズンオフですが、選手たちが本格的にトレーニングを始める時期でもあり、ここから2月のキャンプイン、3月末のシーズン開幕といよいよ今年も野球の季節がやってきたなという感じです。

ちなみに、プロ野球選手は一人一人が球団と契約を結んでいる個人事業主です。
日本プロ野球界では2/1~11/30までが球団と選手の契約期間となっているため、この時期はユニフォームを着たり、チームのコーチから指導を受けることはできません。

しかし、そこまで何もトレーニングしないわけにはいかないので、選手たちは自主的にトレーニングを積みかさねています。これがいわゆる「自主トレ」です。

各球団の主力選手が同じチームの若手を連れて一緒にトレーニングを行うケースが多かったですが、近年は球団の垣根を超えて同じ高校出身のOB同士で集まったり、自分とタイプが近い他球団の主力選手に弟子入りを志願して共にトレーニングをしたり。

2月になれば中々他球団の選手とゆっくりコミュニケーション出来る時間もありませんし、何より現役の主力選手から直々にアドバイスをもらえる貴重なタイミングです。

誰が誰と一緒にトレーニングしているか。そんなことも大きな話題になる時代になりました。

一方で、一人黙々とトレーニングに励む選手もいます。
その一人が阪神タイガースの近本選手。
虎のリードオフマンとしてチームの優勝・日本一に大きく貢献。日本シリーズでもMVPに輝きました。

卓越した野球理論を備えていることでも知られ、一緒にトレーニングをしたいと申し出る選手もいるようですが、一人でのトレーニングにこだわっています。

プロに入ってから、この時期は毎年1人でトレーニングをしています。一緒にトレーニングをしたいという選手もいますが、オフはシーズンに向けて大事な時期です。結果を残すための準備期間。その選手の人生だと思っています。僕は自分のペースでやっているので、気を使われるのも、使うのも嫌ですし。それを考えた時に、その選手の人生を背負えるだけの責任があるのか?と言われたらそうでもない。弟子とか、誰かと一緒にすることは考えていないです。

1/19 デイリースポーツ配信記事より

自分がどのようにこの時期を過ごせば、シーズンで良い結果が出るのか。
近本選手なりの考えに基づいているようです。

でも、どこかのタイミングで誰かと一緒にする時がくるとも思っています。その時は僕が進化を諦めている時かなと思います。今は自分のペース、自分の考え方でやりたいという思いが強い。人にはいろんな考えがある。人に話を聞くのも大事だという人もいます。野球界をもっとよくしていくためには、若い選手にも伝えていかないといけない。僕は教えるのが下手なので、聞かれた時は自分の考えを伝えています。

1/19 デイリースポーツ配信記事より

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
という言葉があります。

まさに、近本選手はまだまだ進化を諦めず、一人の野球選手として自分の技術を伸ばしていくという意味で「早く行きたい」と思っているのではないでしょうか。
まだまだどん欲に野球を探求していきたいという想いを感じます。

しっかりと個人の成績を伸ばしていって、自分がチームを引っ張れるように頑張っていきます。

1/19 デイリースポーツ配信記事より

まずは成績でチームを引っ張りたい。シンプルな言葉の中にも強い決意が伺えます。

一方で、いつかやってくるかもしれない誰かとの合同自主トレ。
そのタイミングを「進化を諦めているとき」と表現した近本選手。

それが、まさに自分の考えや技術を伝え「みんなで遠くに行きたい」(野球界を良くしたい) タイミングなのだろうと思います。

弱肉強食の野球界。チームスポーツとはいえ、個人の成績が振るわなければいつクビになってもおかしくありません。
自分が結果を残すためにどういう準備をすれば良いのか。周囲に左右されず自分のやるべきことを積みかさねていく姿はまさに「プロフェッショナル」
あくなき探求心で野球道を突き進む近本選手から今年も目が離せません!



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