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【徒歩旅】京都駅から大阪駅まで歩いてみた!


挑戦に至るまで

人間の究極の移動手段といえば「徒歩」
自分の体力と気力だけを頼りに、一歩一歩ちょっとずつ進んでいきます。
僕も終電を逃した時や目的の場所をめがけて1時間位歩くことはありますが…
「頑張って歩き続けたら結構遠いところまで行けるのでは?」と妄想を膨らませていました。

調べてみると京都駅→大阪駅は約45キロ。人間は時速4キロほどで歩けるそうなので12時間くらいあれば行ける計算だ!

26歳にもなると、中々日常生活の中で「自分の限界を目指す」瞬間て無いよなぁと。
一人自分の限界に挑戦すれば、何か見えるものがあるかもしれない。そして、単純に面白そうだし話のネタにもなりそう!

そんな思いで京都駅→大阪駅間の徒歩旅を思い付いたのでした。
そして、9/19(火)スタートラインに立ったのです。

順調な前半戦

9/19(火)午前8時。京都駅から旅はスタートします。

いよいよスタート!
大阪駅までは電車に乗れば30分ほどですが果たして…

朝の通勤時間帯ということもあって、子供たちやサラリーマンと一緒に歩く場面も。まさか、そこに交じっている僕がこの後大阪駅まで歩くとは誰も思っていないでしょう(笑)
伏見区の辺りまで南下すると、鴨川の河川敷を歩きます。
先ほどまでと打って変わって周りを見渡しても誰もいません。

誰もいない河川敷を行く

夜だったら怖くて歩けなかっただろうなぁと思いながら、京都南ICのあたりで丁度1時間が経過。

その後も河川敷沿いを順調に南下し、桂川を渡ってさらに南下。
この辺りは商店や小学校があり、まちも賑やか。
人気のない河川敷を歩き続け少し寂しくなっていたので、ここで元気をもらいました。

開始から2時間。運転免許試験場がすぐ近くの伏見区羽束師古川町まで来ました。まだ疲れもなく、周りの景色を楽しむ余裕もありました。
京都駅からの距離は8.2キロ。ペースも順調です。

この辺りから産廃業者の大きな処理場などが目立つようになります。

新幹線の高架下を少し歩き、大山崎JCTを超え国道171号線に合流します。
普段は車から見る大山崎JCT。歩いて間近で見るその姿は圧巻でした。

ど迫力の大山崎JCT

国道沿いを進み続け、大山崎町大山崎鏡田のローソンで丁度11時。
この1時間も4キロほど歩きまだまだペースは順調。
ここまでノンストップで歩き続けてきましたが、スポーツドリンクを購入し約10分ほど休憩。
この辺りから少しずつ足の痛みが出てきました。暑さとの戦いも始まります。

この後も171号線をひたすら進みます。京阪間を結ぶ道路でもあり、平日の昼間でもかなりの交通量があります。
大山崎駅を超えたあたりからは新幹線とも並走。
すぐ横を爆速で通過する光景は圧巻です!

そして、京都駅から約3時間半!ついに大阪府島本町へ!

「思った以上に早く大阪入れたなぁ」
しかし、これは長い長い戦いの序章に過ぎませんでした…

高槻市上牧町で時刻は正午。
この1時間はひたすら171号線を歩いていました。
京都駅からは17キロ地点。まだまだ順調ですが、足の痛みは増してきています。

ここからもう少し歩いて到着したのは
「ずんどう屋 高槻梶原店」
こちらのラーメン屋さん。京都河原町にも店舗があって友人と何度も行った思い出のお店です。
いつも食べる「元味HOTラーメン」を注文。
疲れた体にラーメンが染みます。

学生時代からの馴染みの味
これが美味いんだよなぁ

ラーメンを堪能し、時刻は午後1時。
再び大阪駅を目指し歩き始めます。

過酷な後半戦

ずんどう屋の少し先で171号線とはお別れ。
ここから大阪とは思えないようなのどかな道を歩きます。
檜尾川の堤防を進み、国道170号線との交差点である辻子交差点で時刻は午後2時。京都駅からは23キロ地点。ここで、およそ半分です。
この1時間でも4キロ以上進みペースは順調ですが、足の痛みはかなりきついものになっていました。

ここから再び新幹線の高架下を歩くルートになるのですが、これがきつかった!

変わらぬ景色と続く直線…

景色も変わらず直線でどこまで歩いても先が見えるのが辛すぎました。
暑さもあり、たまらず自販機でスポーツドリンクを買って水分補給です。

この段階で足の痛みは足の裏からふくらはぎの辺りに広がっていました。
それでも、歩かなければゴールには近づけません。
心を無にして歩き続けます。

もう楽しむ余裕は無くなっていました。
1時間おきにスポーツドリンクを買い、休憩を挟みながら進んでいきます。

この辺りの記憶は正直あまりありません(笑)
一度立ち止まって再び動き始めると、痛みは太もものあたりまで広がっていました。

必死の思いで歩き続け、午後4時。
たどり着いたのは大阪府摂津市の「新幹線公園」という名の公園。
初代新幹線0系が綺麗な状態で展示されていました。

開始から8時間で32キロ地点。旅も終盤戦に入ってきました。
しかし、足の痛みはもう限界に達していました。

公園で少し休みを取ると、三度目の新幹線高架ルートへ。
何度歩いても無機質な景色はメンタルを削がれます。

もう写真を撮る元気もありません(笑)
摂津市別府3丁目のファミリーマートで時刻は午後5時。
ここでもドリンクを買いしばし休憩。
しかし、立ち上がると足全体に激痛が。
足の付け根まで痛みは広がり、まさに「足が棒になる」状態になってしまいました。

しかし、ここから市街地を歩けたことでまた元気が出てきました。
人気がある道を行くと元気が出る性格のようです(笑)

午後6時のポイントは東淀川区豊里。
ついに大阪市に突入!残すはあと6.1キロと一ケタ台になりました。

しかし、本当の地獄はここから。
足の痛みは限界を迎え、中々進むことができません。
体力も気力も限界の中、ただ足を前に運んでいきます。

日は完全に沈み、夜の大阪をただ一人歩きます。

大規模な高架化工事が進む崇禅寺駅近くで時刻は午後7時。
当初の予定ではこれくらいに到着予定だったので、後半かなりバテていたようです。

いよいよゴール!

南方駅を超え、いよいよ淀川を渡ります。
目の前に大阪の夜景が広がり、
「ここまで来たんだなぁ」と胸いっぱいに。

大阪の夜景が広がる!

もう今にも止まりそうな足の運びでフラフラになりながら、最後の気力を振り絞って大阪駅を目指します。

そして…
20時2分。ついに大阪駅に到着しました!

自撮りが恥ずかしかった…

12時間、63000歩を掛けた長旅は終幕を迎えました。

率直な感想

とりあえず、本当に疲れました。
自分の限界を超えることができたと思います。
最後まで諦めずに歩ききったことは自信にもなりました。
でも、正直徒歩旅舐めてました…
もう二度とやりたくない(笑)
最後大阪駅の高架下を歩いているときに
「今この瞬間一番遠くから歩いてきているのはこの俺や!」
と謎の高揚感に包まれました。一生忘れません。

学び!

1.目標は到達したいところの一歩先におくべし

月並みな言葉ですが、達成したい目標やなりたい姿があるならば目標設定はその先に設定しないと達成できないということです。
普通に考えれば、京都駅から1時間歩くのでも結構しんどいと思います。
それでも目標が大阪駅にあったからこそ、全然苦ではありませんでした。
闇雲に目標設定するのはあまり意味がないと思いますが、目標の延長線上にあるものであれば、案外大風呂敷を広げてそこを目指してみるのも良いのでは?と改めて思いました。

2.つらいときは休むのも大切。でも、前向きに休もう

旅の序盤は止まったら負けと思って黙々と歩いていました。
しかし、中盤以降は体力的にもきつくなり休憩を入れながら進みました。
人生も同じ。ただ闇雲に進むだけでなく、時には適度に休んだほうが最終的には健康的に目的地に到達するのではないかと思います。

でも、そこで大事なのは「前向きに休む」こと。
「さぼりたいなぁ」とか「やめたいなぁ」と思って休みを取っていたら、もしかしたら僕は途中で諦めていたかもしれません。

しかし、ゴールするための最善策だと思い「前向きに休む」ことで最後まで歩き切ることができました。
つらいとき、最後まで自分を鼓舞できるのは自分しかいません。
つらいときこそ、前を向く。そんなことの大切さを教えてもらいました。

最後に

若さでいろんなことを乗り越えられる今だからこそ挑戦できたことだと思います。
歩き切れたことは本当に大きな自信になりました。

人生のよき思い出として心に刻んで、今日からもまた一日ずつ生きていこうと思います!




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