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「大谷ハラスメント」について考える

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

今日3/20からいよいよ2024年のメジャーリーグが開幕!
大谷選手とダルビッシュ選手の初対戦にも大きな注目が集まっています。

その一方、巷では「大谷ハラスメント」なる言葉が生まれてしまっています。

もちろん大谷選手自身には何の非もなく、連日のメディアによる過剰なほどの大谷選手関連の報道を指してのことです。

確かに、ここ最近の大谷選手関連の報道はさすがに目に余るものがあります。
僕自身も野球が大好きですし、野球界の宝である大谷選手の活躍は高校時代から追いかけ続けてきました。
一プレイヤーとして野球界の常識を覆し続けるその姿は、「好き」という感情を超え、歴史上の偉人を見ているような憧れの気分になります。

ですが、そんな僕ですら「もう大谷の話題はええわ」と思ってしまうような状況です。
コロナ渦で暗い空気が日本国中に蔓延する中、海の向こうの大谷選手の活躍が原動力となっていた方は沢山いたはず。僕も、毎朝起きて大谷選手の結果をチェックするのが日課になっていました。
しかし、移籍報道あたりから野球に関係ない私生活の話題が出始め、結婚報道で拍車をかけるようになりました。

メディアも商売ですので、「大谷翔平」という数字が取れるコンテンツに多くの時間を割くのはある意味当たり前のことかもしれません。
ただ、朝も昼も夜も大谷選手一色、しかも報道番組だとトップニュースで取り上げた後スポーツコーナーでも大谷選手を取り上げていることもしばしば。
大谷選手を特集すれば数字は取れるかもしれませんが、「大谷ハラスメント」という言葉が生まれてしまうほどの異常事態を引き起こしていることはメディア側に自覚してもらいたいものです。

この「大谷ハラスメント」
主に二つの要因があると考えています。

一つは「もっと他に報道することがあるだろ!」という点。
大谷選手が結婚発表をした日は、自民党の裏金問題を巡り岸田総理出席のもとで政治倫理審査会が行われていました。
現職総理が史上初めて政倫審に出席し、いったいどんなことを語るのか?
国民全体に関わる出来事があったにも関わらず、トップニュースはどこも大谷選手の結婚報道。
NHKまでも、夜のトップニュースは政倫審を差し置いての結婚報道。
呆れて言葉も出ませんでした。
その他にも、能登半島地震、ウクライナ問題、ガザ地区の紛争、アメリカ大統領選などなど。連日世界を左右するニュースが沢山あります。

また、スポーツコーナーでも各競技で成績を上げている選手がいるにも関わらずここも大谷一色。
「一番組で何回大谷見るんだよ!」っていう状態です。
「大谷流しておけばみんな見るだろう」という番組制作側の安易な気持ちが伝わってきてしまっている気がします。

そして、もう一つは
「素晴らしい野球選手なんだから、野球のことでニュースにしてほしい!」という点。
大谷選手はあくまで現役メジャーリーガーです。
野球をしている瞬間の大谷選手が一番輝いているし、大谷選手もそこを一番に取り上げてもらいたいと思っているはず。

今後、人類の歴史が続く限り語り継がれる可能性があるくらい野球界で革命を起こし続けている大谷選手。
その大谷選手のプレーを生で見られているこの状況がどれほど幸せか…。

今この瞬間に歴史を塗り替え続けているからこそ、もっとそのプレー自体を報道してほしいのです。

いよいよ今日からはメジャーリーグが開幕!
大谷選手の野球での活躍が一分一秒でも長く見られることを楽しみにしています。


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