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 新事業の5メソッド Day.4

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本日の内容
 4-1. 最初にやることがある。いきなりアイデア出し作業はNG
 4-2. 既存事業からどうやって脱却するのか?
 4-3. 出たアイデアをブラッシュアップする方法とは?
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【4-1】
 最初にやることがある。いきなりアイデア出し作業はNG

本日は「既存事業から脱却するアイデアの出し方」
についてお話していきます。
まず最初にやることは、グランドルール作りです。
いきなりアイデア出し作業をやってしまうのはよくありません。
理由は後程お話したいと思います。

私は最低3つのルールを推奨しています。
◆チームでやること(4名が以下が目安)
◆まずはアイデアを発散する、質より量を求める
 アイデアへの否定禁止
◆必ずアイデアを書く(ホワイドボード、付箋、A4裏紙、模造紙等)

まず「チームでやること」
私もアイデア出しの数々の経験がありますが、
チームでやることで他人の違ったアイデアを聴くことができ、
それがトリガーとなって、違った視点のアイデアがでることが
頻繁にあります。
もちろん、一人でアイデアを出す時もあると思いますが、
アイデアの量はチームでやった方が多く出せます。
極力チームでアイデア出しをやりましょう。

次に、「アイデアを発散する、質より量を求め、アイデアへの否定禁止」
とにかく、アイデアは多く発散しましょう。
そして、そのアイデアへの否定は厳禁。
多くを発散することで、一見くだらないと思えるアイデアも、
そのアイデアが違うアイデアを誘発することも多いです。
そのためにも、アイデアへの否定は厳禁とし、質より量でやりましょう。

そして、「必ずアイデアを書く」
メモを残すメリットが大きく3つあります。
1.出たアイデアを忘れず、後から見直しできる
2.後でアイデアを整理、組み合わせ、ブラッシュアップができる
3.発言者の影響力を排除できる。
特に、強調しておきたいのは、「発言者の影響力を排除できる」です。
もし、書くことをしないと、影響力ある発言者の意見が、
そのまま採用されがちです。
サラリーマン社会での“あるある”ですね。
そうではなく、アイデアを書くことで、チームは「書かれたアイデア」
をみて検討するのです。
これこそが、アイデアを書くことの最大のメリットだと思います。

みなさん、アイデア出しの作業前に、
まずはグランドルールを作りましょう。
いきなりアイデア出し作業をやっても、ルールがないと、
みんな不安で安心してアイデアが出せません。
作業効率が著しく低下するので、グランドルール重要です!

【4-2】
 既存事業からどうやって脱却するのか?

新規事業をやる上で、よく聞く課題として
「どうしても既存事業の延長のアイデアしか出せない」
があります。
もちろん、延長のアイデアで事業が上手く軌道になればベストなのですが、
多くの場合は、すでに競合がやっているアイデアだったりします。
一方、全く知らないビジネスは手を出しにくい。
こんな場合はどうしたらいいと思いますか?

もちろん、チーム内で発散したアイデアから解決できることが
ベストだと思います。
しかし残念ながら、上手くいくケースは少ないと実感してます。
どうしても、自分では意識せずとも、「先入観」「当たり前の認識」
が邪魔して、よいアイデア出しを阻害してしまうのです。
だから既存ビジネスの枠を抜けきらないのですが、

そこで使うのは「フレームワーク」です。
でも、いきなりフレームワークを使ってはダメです。
まず、会社としてどの様な新規事業を目指すのかを
決める必要があります。
私が推奨しているのは
1.既存ビジネスで顧客層を広げる
2.既存顧客に新しい製品・サービスを提供する
3.新規顧客に新しい製品・サービスを提供する
この3つのパターンの中で、自社はどこの領域を目指すのかを
明確化することです。

実は、どの領域を目指すかで、使うフレームワークも変わってくるのです。
どの様なフレームワークを使うかは、領域や製品・サービスによって
変わってきますし、実際は複数のフレームワークを使ったりします。

私が使う、比較的汎用的なフレームワークを3つほど紹介しておきます。
・マンダラチャート
・エコシステム分析
・カスタマージャーニー

フレームワークの力を借りることで、今まで考えもしなかった
アイデアが沢山出すことができる様になります。
*アイデア出しに慣れたファシリテーターがいればベストです。

【4-3】
 多く出たアイデアから複数個のアイデアを選出する!

4-2で多くの新規事業のアイデアを出せました。
その中から、以降の新規事業創出STEPに移行するアイデアを
複数個えらびましょう。

選出方法に正解はありません。
多数決で決めてもよいのですが、尖ったアイデアは
排除されるかもしれませんね。
ここはチーム内で議論をして頂きたいところですが、
私の選出方法を1つお話したいと思います。

それは、4象限タイプの図を作成し、
・縦軸に「事業の魅力」 低⇔高
・横軸に「事業の実現性」低⇔高
ここに、出たアイデアをプロットしていくのです。
こうすることで、アイデアのポジションが一目瞭然となります。
普通に考えると、事業の魅力と実現性が高い領域を選ぶ方が
よいと思いがちですが、そうとも限りません。
その領域は、すでに競合も多く参入している可能性があり
アイデア自体も斬新でないケースもあるからです。
もちろん、そのアイデアが斬新であればベストです。

ここでは、あくまでアイデアを整理しただけで、
どのアイデアを選ぶかはチーム内で最終決定してください。
そうすることで、チーム内で「なぜ、そのアイデアを選んだか」
を明確にすることができます。
そして、以降の新事業創出プロセスで見直しが
入っても、アイデア見直しをするかどうかの
判断ができる様になります。

要は、判断基準をチーム内で共有して
アイデアを選出することだ大事!ということです。

では、次回Day.5でお会いしましょう。

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