読書感想「10万円から始める! 割安成長株で2億円」 弐億 貯男氏(著)


この本を読もうと思った理由

数年前から投資信託の積立を始めて、個別株にも投資をして見たいと思っています。サラリーマンをしながらの個別株投資になるため、頻繁な売買はできません。なので、高配当株をコツコツ買って長期保有する投資方法でいこうと思っています。この本は配当狙いではなく、割安成長株狙いについての本なので、今考えている私の投資方法とは違うのですが、色々な投資方法、成功している方の考え方は知っておきたいと思いました。

心に残った内容・感想

  • 割安株とは企業の収益力の割に株価が安い銘柄のこと。割安株を買って、企業価値に株価が追いついてきたら売って、その差分を儲けを利益とする方法を割安株投資という。

  • 具体的にはPERという呼ばれる指標で判断することが多い。

  • PERとは、「Price Earnings Ratio」の略で、「株価収益率」と表される。株価がEPS(1株当たり純利益)の何倍の価値になっているかを示す。現在の株価が、その企業の利益と比べて、割安かどうかの判断に使える。

  • PERは低いほど、利益に比べ株価が安く、割安株になる。現在では15倍以下、望ましくは10倍以下が割安で狙い目となる。

  • PERは重要な割安株の判断指標になることは間違いないが、それだけで買うかどうかを判断するのは危険。企業の業種、経営方針、数年の業績を見て、伸びるかどうかの判断が必要。

  • 例えば証券会社のサイトで低PERでスクリーニングして、その中の企業で気になる会社をピックアップし、業績や中期経営計画を見て、銘柄を決める、こんな、やり方になる。

  • PERや会社の業績、経営方針を見て、銘柄を決めたら、少なくとも1〜3年は保有するつもりで購入する。デイトレーダーではなく、サラリーマンをしながらになるので、中長期保有が前提になる。

  • 中長期保有が前提になるので、最初の会社選びが重要。

  • 中長期保有をするといっても、株価が下落し、上がる望みが低いと判断したら、躊躇なく売却しなければならない。

  • 割安株投資をする上で大切なことは、まずはいい銘柄を選ぶこと。その次に損切りできること。適切なタイミングで損切りすれば、株式市場から退場せず、投資を継続でき、いつかは成功できる。

  • 品質不正や粉飾決算などをした企業は株価が下落し、なかなか回復しないことが予想されるので、早めに損切りが必要。

  • 売却するタイミングは、どこが天井かは誰もわからないので、トップから落ちてきたタイミングで売るのが無難。

  • 買付余力資金を残して、投資する方が良い。理由は資金全てを注ぎ込んで投資していると、良いなと思う銘柄が出た時に、すぐに買えないため。今持っている株を売れば資金はできるが、有料銘柄が出てきたタイミングと、保有株のベストな売却タイミングか合致することは稀であるため。

  • IPO株は割安であることが、多いため狙い目。IPOとは、「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で、未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることを言う。

  • IPO株を買うには証券会社に抽選の申し込みが必要。当然しないと買えないが、当選確率を上げるためのテクニックもある。

まとめ

この本以外の投資本にもPERを割安株の指標とすべきと説明してあることが多いので、銘柄選びに大切な指標ということが改めてわかりました。私の考えとしては、高配当株狙いの10年、15年先まで見据えた長期投資の方が向いているのかなと思っていて、この本の割安株投資法をそのまま実践することは、今は考えていません。高配当株狙いだとしても、割安な銘柄を選ぶことが大切であると思いました。理由は割安株は今後株価が上がる可能性があり、増配が期待できるのでは?と思うからです。今は配当利回りが低くても、将来企業が成長し、株価のアップと配当利回りアップの両方が期待でき、長期保有に向いていると考えるからです。PERか10-15倍、配当利回りが2-3%くらいの銘柄を狙って、好きと思う企業への投資をしていきたいと、今は考えています。

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