ツグコフ

自分を整えるためにnoteを書きます。他愛ない日々のことをはじめ、ちょっとした考え事や…

ツグコフ

自分を整えるためにnoteを書きます。他愛ない日々のことをはじめ、ちょっとした考え事や好きなもの、短歌などを投稿中。自分と似ている人のnoteも、全然違う人のnoteも楽しく読みます。紅茶とラーメンとお菓子と植物が好きで、何よりお茶の時間をこよなく愛するのんき者です。

最近の記事

朝を待つ

朝が好きだ。 子どもの頃から、まだ誰も起きていないうちに一人起き出して、階段上の小窓から薄暗い風景がだんだんと白んでいくのをひっそりと見るのが好きだった。 向いのビルの窓はまだ一つも灯りがついていなくて、近所の家々の中にも灯りがついているところは一軒もない。 小窓から見わたせる景色が世界の全てのようで、辺りは静謐で、窓に近づけている鼻と指先が少しかじかむくらいの寒さがかえって心地いい。 外の景色をじっと見ていると、だんだん、だんだんと、大きなビルの後ろから眩い光が差し

    • マイナス過多ポエム『上司さん』

      上司さん 上司さん 前の職場の上司さん どうして今さら連絡よこすの どうしてわたしに仕事を頼むの どうして無理なスケジュールなの だってほら ごらんなさい 金曜の昼過ぎに家を出て22時近くに帰宅するわたしが どうやって金曜の午後に書類を受け取り 土曜日中に仕事を終わらせ 土曜の夕方もしくは日曜朝一に 書類を郵送し返せるというの 対面受け取りのレターパックは金曜午後には受け取れないし ポスト投函のレターパックも あなたの言う量の書類じゃ、小さなマンショ

      • 子どもにとっての美しい鏡に

        子は親の鏡という言葉は、本当にそうだなと思う。 特に子どもが小さければ小さいほど、親の影響力は絶大だ。親が意識していないであろう言動でさえも、子どもは真似して親がいないところで周囲に対して同じように振る舞う。 きっとこれは親だけではなくて、祖父母とか、先生とか、身近にいる大人なら誰しも子どもに影響を与えるのだろう。 塾で顔を合わせるだけのわたしだって、きっと大なり小なり子どもに何らかの影響を与えてしまう。 どうせだったら、できるだけ「よいもの」「美しいもの」を渡したい

        • 唇の平和を守る戦士たち②

          わたしのポーチに常駐している8本のリップを紹介するだけの記事です。 前回の記事ですでに4本を紹介したので、今回は残り4本について書きます。 ********** 5. メルティールミナスルージュ【04】キャラメルテラコッタ(キャンメイク)どのドラッグストアに行っても、どのバラエティコスメ雑貨店に行っても、たいてい置いてあるキャンメイク。リップカラーが豊富でなおかつ激安なので、まだ使ったことのない色にチャレンジしたいとき、わたしはまずキャンメイクで試しています。 今ポー

        朝を待つ

          唇の平和を守る戦士たち

          大学生時代、「なんかポーチが重いなあ」と思って中身を出してみたら、リップが12本入っていたことがありました。 12本て。そりゃ重いよ。 そりゃ12本もリップをポーチに詰め込めばパンパンになるし、重量感も出るでしょう。外出先で使うのはせいぜい1~2本。それなのに全部持ち歩いてた。なんでだろう? わたしはもともと血色がよくないので、メイクをするときはチークとリップが欠かせません。チークを頬にのせないと具合が悪そうに見えるし、リップメイクをしないと幸薄そうに見えるからです(黒

          唇の平和を守る戦士たち

          体の話

          自分の体を好きな人って、どれくらいいるだろう。 部分的には気に入っている箇所があっても、「自分の体がまるっと全部好き」と胸をはって言える人は、少ないんじゃないだろうか。 かく言うわたしも、自分の体の中で、好きなところと好きじゃないところとがある。 その割合は、残念ながら好きじゃないところの方が多い。 ********** 自分の体で好きなところは、髪の毛の色と肌の色と眉毛の形の三つだ。 髪の毛の色は、真っ黒ではなく、そうかと言ってはっきりと茶色いわけでもない、曖昧

          「ありがとうを言わないで」とは?

          6月から掛け持ちをはじめた職場(塾)を、8月いっぱいで辞めた。 勤めた期間は、たったの3カ月。 辞める理由のいちばん大きいものとしては、9月に家を買って引っ越す予定ができたからだけど(結局土壇場で別の家を買うことになり、引っ越し時期は伸びてしまった)、ごくごく個人的に、その職場に対して心の中で首をひねり続けてきたことがある。 それは、「ありがとうございますって言わなくていいよ」と言われたことだった。 ********** 何かアドバイスをもらったら「ありがとうございま

          「ありがとうを言わないで」とは?

          お城を建てている

          家を買うことになった。 ずっと前から探していたけれど、本当の本当に「ここにしよう」と決めたのは、この間の土曜日のことだった。 ********** 子どもの頃から家に対する憧れが強くて、シルバニアファミリーの家具を並べてうっとりしたり、大人になったら森の中にツリーハウスを作って暮らすんだと妄想したりしていた。 大人になったら、とにかく自分の好きなものに囲まれて、好きな場所で暮らせるものだと根拠もなく信じていて、幼い頃のわたしにとって未来の家はお城のように輝いていた。

          お城を建てている

          夏の夕方にひとつ妖しの話など

          今日は、わたしが知っているちょっと不思議な話を紹介したい。 夏だし、お盆だし、本当はズバッと「怖い話をしまーす」と言ってもいいのだけれど、なにぶんわたし自身が怖い話は苦手だし、なによりこうして文字におこして記録に残すなら、わたしは実際に起こったことだけを書きたい。 そうなると、怖い話と呼べるような絶叫クラスの体験や、読んでいるうちに体から冷たい汗が流れるような思い出話が必要になるが、そんなものわたしは持っていない。 でも、不思議だなと思うことはそれなりに体験してきたし、

          夏の夕方にひとつ妖しの話など

          お気に入りの本紹介④【名言集&短い言葉が響く本】

          基本的には、名言集の類が苦手です。 Twitterとかで、やたらと偉人の名言がリツイートされてくると「もう許してくれ」という気になります。 でも、ごくたまに、力強いひと言や優しいひと言、心の底から共感して頷けるひと言に出会いたいときがあって、そういうときは、自分と気の合う数少ない数冊の本に頼ることにしています。 これから紹介する本は、わたしのような性根の曲がったものでも懐深く包み込んでくれる心強い本たちです。 手に取る頻度は多くないけれど、本棚からは決してなくしたくない

          お気に入りの本紹介④【名言集&短い言葉が響く本】

          【わたしの激推し】この子と過ごす梅雨の景色は

          自粛が開けて仕事が始まり、梅雨入りし、かと思えば急にすんごく暑い日があり、ギラギラの太陽が幻だったかのようにまた雨が降り、洗濯物の乾きはイマイチで、久しぶりの通勤でますます体力が低下したことが露呈し、暑かったり湿っていたり息切れしたりしながら駆け抜けた6月。 仕事と家事、その次に優先したのは、この子と会う時間でした。 それでは聞いてください。 わたしの激推し、ビンタについて。 ********** ビンタは、どうぶつの森シリーズに登場するネコキャラで、のんびりおとぼ

          【わたしの激推し】この子と過ごす梅雨の景色は

          オレ ハタライタ。キョウ ヤスミ。ウレシイ。

          5月下旬に緊急事態宣言が解除され、いいのか悪いのか自粛生活に区切りがついた途端に、塾の仕事が倍増した。 倍増というとわかりにくいが、単純に、これまで一つの教室に勤務していたところを二つの教室をかけもちすることになったのだ。 ステイホームでだらけきった体と心に鞭打って、6月頭からめちゃくちゃ働いた。 仕事量が増えること自体はそれほど苦ではなかったが、コロナの影響が冷めやらぬうちに新しい環境で一から人間関係を築いていくということに、尋常じゃないほど気力が消費された。 仕事へ

          オレ ハタライタ。キョウ ヤスミ。ウレシイ。

          『普通』はコンプレックスの隠れ蓑にはならない

          普通ってなんだろう。 普通って言葉はよく使われるし、自分でもたまに使うけれど、どういう意味で言われているのか言っているのか、わからなくなるときがある。 何かの真ん中あたりってことなのか、物事の基準ってことなのか、一般的ってことなのか。 自分で言うときは意識的に「一般的には」と言い換えることが多いけれど、それだって本当に言葉が合っているか、自分でもわからない。だからあまり、『普通』やそれに準じる言葉は使わないようにしている。 人の数だけ普通があって、この人とこの人の普通

          『普通』はコンプレックスの隠れ蓑にはならない

          美味しかったです。ごちそうさまでした。

          5分くらいで手軽に作れる朝ごはん(そして美しく! 美味しそうな!!)について、毎日投稿されているyui seinoさんのある日の投稿によだれがダラッダラになって、昨日の日曜日の朝ごはんに作ってみました↓↓(写真へったくそだけど……) 生のネギが苦手なので、かわりにミョウガを。 濃いめの味が好きなので、ちょろっと余っていた塩昆布も追加しました(元レシピに手を加えすぎな気も……。yui seinoさんすみません……)。 骨の髄まで小庶民な身としては、一回の朝食にしらすをふん

          美味しかったです。ごちそうさまでした。

          お茶の時間

          お茶の時間が好きです。 家にいる日は、だいたい午後の3時から4時にお茶の時間を過ごします。 特に週末は、夫と二人で時間をかけてお茶を淹れ、週末にしか食べないちょっといいお菓子を選ぶのが、毎週の楽しみになっています。 夫は珈琲好きで、わたしは大の紅茶好きです。 今の町に引っ越してきてから、近所に自家製焙煎豆を販売している素敵なお店と出会いました。 二週間に一度ほどお店に足を運んでは、いかにも美味しい珈琲を売っていそうな風貌のマスターにいろいろと聞きながら、夫婦で珈琲豆を

          お茶の時間

          解答用紙からわかること

          塾に勤めてから今まで、いちばん数をこなしてきた仕事は、まず間違いなく採点だ。 子どもたちの言葉で言えば「まるつけ」。合っていたらまるをつけるし、違っていたらチェックをつけるし、「よくできたなあ!」ってときには花丸をつけることもある。 初出勤の日などは、早々に採点業務の洗礼を受けて、「人生で今日ほどこんなにまるつけをする日はあるまい」と思った(今の方があの日よりもめちゃくちゃ数をこなしているので、その予想は外れることになる)。 その日教室で子どもたちが解いた教材の他に、自

          解答用紙からわかること