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何もない人間は本に縋る。

本は読みますか?という質問に対して、どれくらいの人が読んでいます。と答えるだろうか。

仮に3割の人が読んでいると答えたとする。では、その3割の人がどれくらい熟読して本を読んでいるのだろう。

おそらく、1割にも満たない結果になるはずだ。

そもそも、何故本を読んでいるのか?興味のある本があったから。今流行ってるから。意識高い人たちが本は読むべきだと靡いているから。本で寂しさを紛らわしているから。

人それぞれ、本に対して何を期待しているか異なる。そして色々な人が本を読んでいる。でも本を読んでいる人が偉くて、本を読んでいない人が馬鹿というわけではない。

僕は本を読んでいる人間だが、馬鹿である。そんな僕がなぜ本読んでいるかというと、友達がいないからだ。恋人もいなければ、友達も多くない。高校生の時、友達の多い未来を捨ててしまったことを後悔していないかと言われれば、二つ返事で答えることはできない。しかし、遅かれ早かれこうなることになっていたと思う。

そんな僕が休日何をするかと言うと、本を読む。本を読んで誰かと時間を共有することで充実感を得ている人たちと同様に誰かの思考に触れることで、孤独感をなんとか払拭しようとしているそんな日々だ。

でも、どうしても思ってしまう。自分は孤独であると。そしてそんな人間は本に縋ってしまう。縋った挙句、自らの見窄らしさを露呈してしまっている。なんとも滑稽だ。

僕は本を読むこと自体、悪いことだとは思わない。ただ、もしまだこれを読んでくれている方が学生なのであれば、あるいは友達がいる方であれば、是非とも友達を優先して欲しい。本にのめり込む人間に待ち受けるのは、孤独だ。その孤独を本で満たす。なんとも滑稽に思えてしまうのは僕だけだろうか。どうしたって、人は人としか生きられないらしい。

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