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日本最大の湿原: 環境省 釧路湿原野生生物保護センター


館の所在地域

 釧路湿原野生生物保護センターは、北海道釧路総合振興局管内の釧路市に位置します。
 釧路市は、年間を通じて冷涼な気候ですが、春夏期は漁業に、秋冬期は山猟に、それぞれ適した風土となっており、先史時代より人類の生活地として発展しました。
 現在、釧路市は、釧路空港・釧路港を有する交通の要衝であり、諸外国の領事館や国際機関も置かれる同東地方最大の都市となっています。

館の沿革

 同館は、湿原及び野生生物の保護・管理に関する取り組みについてのモデル施設として、平成5年に開館した展示研究施設です。第5回ラムサール条約締結国会議が釧路湿原で開催され、それを契機に環境保全への機運が高まったことが設立に繋がりました。
 館内では、主にジオラマやパネル等の二次資料を用い、希少な野生生物や湿地の生態系に関する説明が行われています。また、視聴覚室では、希少な野生生物についての映像展示が行われている他、湿原内の野生生物生息状況のデータを始めとする各種モニタリング調査の結果が提供されています。
 尚、同館には学芸員有資格者が配置されていない為、博物館類似施設には該当しません。

館の概要

 同館は、釧路湿原国立公園を核とします。釧路湿原の保護は、昭和10年、一部区域が「釧路丹頂鶴繁殖地」として国天然記念物指定を受けたことに端を発します。昭和27年には特別天然記念物に、昭和33年には鳥獣保護区に、それぞれ指定されました。更に、昭和55年には、その希少的価値が国際的に認められ、ラムサール条約登録湿地となりました。そして、昭和62年には、我が国28番目の国立公園に指定されています。指定区域は、国内最大の湿原である釧路湿原とその周辺の丘陵地により構成されており、その総面積は28.788haに及びます。
 指定区域内には、数か所の展望地や遊歩道が設けられており、湿原の自然環境を観察することが出来ます。また、キャンプ場での宿泊やカヌーでの川下り等といった野外活動を楽しむことも可能ですが、いずれも環境保全への留意が求められることはいうまでもありません。
 尚、湿原には、同館に加え、温根内ビジターセンター塘路湖エコミュージアムセンター「あるこっと」シラルトロ自然情報館釧路市湿原展望台等の自然解説施設が所在し、それぞれ釧路湿原についての教育普及活動が行われています。

施設情報

館名: 釧路湿原野生生物保護センター (Kushiro-shitsugen Wildlife Center)
住所: 〒084-2101 北海道釧路市北斗2番2101号
URL: https://www.env.go.jp/nature/kisho/wildlifecenter/kushiro-shitsugen.html
公共交通機関: 阿寒バス 野生生物保護センター前停留所 徒歩約2分
※訪問の際は最新の情報をお調べの上でお出かけください。

参考文献

辻󠄀 博仁「釧路湿原野生生物保護センター」(國學院大學博物館学研究室編『野外博物館事典 平成30年度中間報告』國學院大學博物館学研究室、平成31年、3頁)

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