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20240127 イラストエッセイ「ぼくが住んでいる漁村(新潟県胎内市村松浜)」7 小鷹神社

 ぼくが住んでいる新潟県胎内市の漁村には三つの神社があります。
 一つ目が、前回ご紹介した、金毘羅神社。言うまでもなく、漁業の神様ですよね。
  二つ目が、今日ご紹介する小鷹神社です。
  古代、ぼくが住んでいる胎内市周辺は、城氏が開発し、寄進した荘園で、これを奥山荘(おくやまのしょう)と言いました。
 中世になって、鎌倉の御家人、三浦和田氏の支配下にはいりましたが、相続の過程で南条、中条、黒川などに分割されました。
 胎内市は、中条町と黒川村が2005年に合併して生まれた新しい市です。ぼくが住んでいる漁村は、旧中条町にありました。
 小鷹神社は、南条と中条の海岸線の境界を示すものだそうで、国指定の史跡になっているんですよ。
 けれども、今では鬱蒼とした林の中の小道の奥にあって、年末年始には、お参りに来る人もあるのですが、普段は訪れる人はまれです。
 小道も草が生い茂って、この先に神社があるなんてちょっと想像がつかない感じです。
 そんな草むらを、笹をかき分け、蜘蛛の巣を払いながら進んでいくと、突然小鷹神社が現れ、ちょっと異世界に紛れ込んだような気持になるのです。
 石でできた小さなほこら。そこに木製の屋根がかけられています。
 ここに祭られているのは、どんな神様なんでしょうね?
 階段に積もった落ち葉を掃き清めて帰って来ました。

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