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なりない自分になってみた結果、わかったこと①

つい先日、新年度を迎えましたね。
電車には大学の入学式帰りと思われる金髪スーツの男の子、シャキッとビジネススーツとバッグを身に纏った新社会人の女の子たちが目立ちます。

私も4年前に新社会人になったのですが、そのタイミングでハッとさせられたできごとがありまして。今回はそれを少し、書こうと思います。

新しい環境になった方、よければ気持ちを緩めて読んでいってください。


2020年4月。誰にとっても印象深かったのではないかと思うのですが、この年は緊急事態宣言が初めて出され、街から本当に人が消えた時です。新入社員として入社したものの、1週間で在宅勤務になりました。

在宅勤務になったところで入社1週間の私にできることなどなく、ZOOMで研修を受ける日々でした。そんな生活を送る中で私は大きな不安に駆られました。なぜだかすごく焦っていました。

「私、ちゃんと社会人になれてるのかな」
「早く仕事ができるようになりたい」
「コロナ鬱にならないように気を付けないと」

そこで「なりたい私になるため」のようなセルフコーチング本を読みました。どんな自分になりたいか、その自分になるためには何をしたらいいのかなど細かく自己分析をノートにしていき、それを日々実行するというようなものでした。1週間ほどですべてを書き終え、実行しようと意気込んでいました。

当時は「丁寧な暮らし」への強い憧れがあり、毎日の小さなことに目を向ける余裕のある凛とした人になりたいと思っていました。
そんな人になるために私が当時書いていたことを少しだけご紹介します。

・1つ買うお菓子を減らして代わりにフルーツを買う
・1日100円貯金をしてそのお金で週末にお花を買う
・SNSを見る時間を決めてアラームを鳴らす
・前日に休日のタイムスケジュールを決める
・常に階段を使う(当時住んでいたのは4階)
・電車ではなるべく立つ、座っても背もたれを使わない
・6時に起床して買いものやお弁当を作る(当時の勤務時間は12:30~21:00)
・家事はその日に終わらせ、±0な部屋の状態を保つ
・毎日仕事の振り返りをする

今書いているだけで、少しお腹に力が入ってしまうくらいな目標です…。
ですが、私はノートに書いたことに忠実に実行しました。

それに加えて、「ここで働ければどこでも働けるよ」と先輩方に言われた一番忙しい職場に配属になりました。

1か月後、体調に異変を感じ始めました。
・出勤するときに、動けないくらいの腹痛に襲われる
・食欲がなく、少量で満足する
・寝られない、寝付けない
・常にイライラしている
・体がこわばっている

その1か月後、さらに異変を感じました。
・1日中体中が痒い
・体重が8㎏減り、生理が止まる
・何もしていない時間に涙が出る
・動悸がする
・震える

まだ仕事も慣れず、いつもより疲れを感じ体調を崩しやすいタイミングだったにも関わらず、私は自分で決めたルールでさらに自分を追い込んでしまっていたのです。

半年が経ったタイミングで、ふと考えました。
「そういえば、ノートに書いてることほとんどできてるな。なりたかった自分になれて…、あれ…全然幸せじゃない。というかボロボロ」

ここでようやく、大切なことに気づいたのです。
「『なりたい自分になる=幸せ』とは限らないんだ。今の自分が幸せに思えないなら意味ないじゃん」


仕事の環境と思考が癖づき、『未来』の私のために「○○せねば」「○○すべき」など自分を苦しめることばかり選択するようになってしまっていました。その瞬間の自分の気持ちは置いてけぼりというより、ないものとして扱っていたように思います。大切なことに気づいたものの、下に転がるしかありませんでした。



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