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🇫🇮税金を納める価値が目で見えるということ

まだまだフィンランドで気づいたことの投稿が続きます。

北欧は、税金が高いけれど、しっかりと還元されるシステムが整っているから
幸せ度が高いと言われる一つ。

と認識している人も多いのではないかと思います。


確かにそう。

「揺り籠から墓場まで」

という言葉があるように、

フィンランドは大学まで無償で通うことができ、
しかも大学生のうちは国からお金をもらいながら勉強をする事もできるんです。

私のフィンランド人の友人が日本に留学に来ていた時は、
毎月約8万円程を国から支援してもらっていたそうです。

それにプラスして、留学費用はゼロ。

私はこれを聞いた時に、
空いた口が塞がりませんでした。

私がアメリカへ留学した時は
半年で約100万円。

大体の相場くらいの金額だと思います。

そしてなんとしても驚いたのは

フィンランドの図書館。

(日本の図書館の概念を超えてくるので、柔軟な脳みそで読み進めてくださいね!笑)

私が行ったのは、ヘルシンキにある
Helsinki Central Library Oodiです。


1階にはカフェ、2階には言葉では表せない設備が整ったフロア(詳しく説明します)

ようやく、3階が図書館です。

特に伝えたいのは、
2階の言葉では表せない設備が整っているフロア。

3Dプリンター、その他のプリンター機器も充実。
化学研究室、VRゲームブース、音楽スタジオ、音楽収録スタジオ、podcast配信スタジオ、ミニシアターetc....

1日中居ても全く飽きないくらい
大きくて設備が充実していて素敵なところでした。


大学まで無償で行けて、こんなに素敵な図書館にこれたら、

そりゃ、幸せだ。。

本当に心の底から思いました。


でも私が実際にフィンランドに行って感じたのは、
フィンランド人は、外国人が思ってるほど
税金の還元があるとは考えていないかもしれないということです。

それもそのはず。

こんなにしっかりと高い税金が使われるのを目の当たりにしていたら

わざわざ未来のことを心配する必要がないから。


だから、私のフィンランド人の友人は、

老後にどんなケアが受けれるのか、
いくら貰えるのか、

全く知りませんでした。
考えたことがないそうです。

とはいえ、フィンランドにも人口減少という大きな問題があり、
高い税金を納めても、フィンランドの人口減少に直接的な影響を与えていることはないようです。

人が減るから納める税金も減る。

これは日本と同じですよね。

だから、フィンランドも若い世代への還元率が、
近い未来、

低くなっていくのではないかと言われています。

でも、この高い税金を納めている価値を目の当たりにすることで気づくのは、

未来に対する不安がないだけで、
幸せ度が上がるということ。

日本の若者には、老後を心配する人は多いです。


「未来」という、
人間が勝手に名付けた時間軸で物事を捉え、

それを過去からの経験をもとに、「不安」という未来不確定な、余計な思考で

「今」を不安にさせている。

フィンランドのように
高い税金を納める価値が目に見えるということは、

「時間軸」という概念すらも緩和させるのかもしれません。




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