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【感想】納得の穴に落ちた。


こんばんは、月街 愁です。
今回は読書感想文です。

読んだ作品は「恋の穴におちた。」
日日日先生の小説、イラストnecoさんの表紙が素敵な一冊です。

ある日、主人公の部屋に現れた奇妙な穴。そこから出会ったのは、妖精の名を持つ美しい少年。目を背けたい現実から彼を救い、悲劇の中に身を置いていた彼女が救われた後、過去から今へと進んでいく。彼らには、幸せになってほしいなあと切に思う、そんなお話でした。

昼休みに少しずつ読み進めていたのですが、文庫本の半分を読み終えたあたりまで、これが、おねしょたってやつか〜、などと平和ボケしておりました。

それが、四分の三あたりまで進むと、なんだか更に不穏な雰囲気が増し、そういうことだったのか……なんて、主人公宅に開いている、穴の正体が判明します。散りばめられていた、伏線なども、どんどん回収され、ページを捲る手は止まりません。

そして、このあたりまで来ると、もう読み終えるしかない……時計は深夜を表しているし、七時間後には、出社するが……なんて、わりと気にせず、この文章を書いています。いや、気にはしているのかも。

それでも、感想を書かないと、この気持ちを消化できないし、眠れない……!!!

物語は、坂道を下る自転車のごとく、スピード感を保ったまま、衝撃のラストまで展開していきます。

途中、涙ぐみながらも、あっという間に読み終えてしまって、良かったねえ……という気持ちでいっぱいです。

そういうことだったんだ……と、驚かされるのと同時に、納得させられるというか。このラストじゃないと、これ以上すばらしく終われないだろう、とか思っています、今。本当に、すごい。良かったです。

物語の最初から最後まで、すべての出来事に意味があったし、むしろ、そうでないといけない気がします。

それに、こんな素晴らしい物語を、納得のいく結末を、僕も書きたいなあと、しみじみ思いました。


それでは、すっかり夜も深まっておりますので、このへんで。

ぜひ、おすすめしたい一冊です!

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