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自分を失くして取り戻すまで

離島暮らしの中で
自分が自分を出せなくなった理由についてのお話しです。

今から14年前の2010年。
結婚を機に、離島へ引っ越すことになりました。
親兄弟はもちろん、親戚も友達もいない、縁もゆかりもない土地でした。

とは言っても、引っ越す事に、当時はほとんど不安はなくて

彼との結婚生活への期待で、胸いっぱいの幸せを感じていたのと
美しい海を見ながらの生活に憧れていたのもあって
周囲の心配の声はほとんど耳に入れないまま、離島暮らしがスタートしました。

一番の衝撃だったのは
本土との行き来の手段が主に船だったこと。(陸路での往来は不可)
しかも便数が少ないことでした。

一番早い便・・・朝7時
お昼に1便
一番遅い便・・・夕方17時

さらに移動時間が片道1時間〜2時間かかるので
日帰りの帰省だと
お買い物など、最低限の用事を済ませるのが精一杯という印象でした。

本土での生活と同じ様な感覚で気軽に帰省できないため
喧嘩する事が苦手な平和主義な私は
話し合いの中で我慢をする事が当たり前になっていました。

離島へのアイターンをする事自体が特殊な状況だったので
結婚前からの友達と話しをしても
分かり合える感覚がなくなっていきました。

そんな思考の癖が、この後の人間関係にも影響して
だんだんと人とのコミュニケーションが難しくなっていったのもあったかな、
と今となっては思います。

そんな状況下でも、少しでも楽しみを見つけだしたくて
試行錯誤する・・・
こんな生活が、この後12年も続くことになります。


(続く)


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