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小さな公立小学校と大きな公立小学校はこんなに違う

留学制度で通うことになった小学校は、全校生徒30人ちょっとの小さな学校です。

1&2年生、3&4年生、5&6年生の複式学級。                 一クラスが4〜11人。 男女比はクラスによってまちまち。男の子だけ、女の子だけというクラスもあります。

昼休みには1年生から6年生までみんなで遊ぶなんてこともよくあります。

こどもたちは、学校の全員の名前を知っているし、学年を超えての関係が自然とできます。

我が家に遊びに来る、兄弟それぞれのクラスメイトたちも、学年交えてみんなで遊ぶことがほとんどです。

そんな小さなクラスなので、一人ずつが意見を言えるチャンスがあります。大人しい子がほったらかされるということがありません。

お陰で、うちの大人しい次男も、意見を伝えることができています。クラスの人数が多かったら、何も言えなかっただろうなぁ、と思います。


先生たちも同じくで、用務員さんから校長先生まで、学校にいる大人みんなが、学校のこどもたちみんなのことをよく知っています。

子供たちの中には、自分の誕生日に朝から教員室へ知らせに行って、先生たちにも「おめでとう」の言葉をもらったり、  リクエストすれば、教頭先生が校内放送で「今日は○○さんのお誕生日です!ハッピバースデー〜トゥ〜ユ〜♪」と歌ってくださったり 笑

子供と先生の距離感が伝わるでしょうか?


保護者も担任の先生だけでなく、校長先生まで、子供のことを話せる関係です。

地域の飲み会だったりにも先生たちも参加して、お酒を飲みながらお話しすることもあったり。

息子が2年半通った地元のマンモス校とは全く違う関係性に良い意味でびっくりしました。  あの頃は校長先生なんて、ひな壇の上で一方的にお話しされてる姿を見るだけの存在でしたから。校長先生までいかなくても、隣のクラスの先生だって、きっと息子の名前は知らなかったと思います。

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ここに来る前には、息子たちは、自分のペースで学習を進めるオルタナティブスクールに通っていたので、通常のクラスに入れるかという心配がありました。

長男はほぼ5年生が抜け落ちていたのですが、器用なのか、さほど困ることもありませんでした。 

一方で次男の方は、算数だけ、1学期2学期と、教頭先生か校長先生との個別授業をしていただいて、なんとか追いつくことができました。その個別授業も楽しくすすめてもらったみたいで、時には「今日はキャッチボールしたー」とか、勉強じゃない日もあったようです。  きっと息子の様子を見て、柔軟に対応してくださっていたのだと感謝しています。


世間でいうHSCにあてはまるうちの息子たちも、そんなアットホームな環境に安心感をもてていることがなによりで。

その人らしくあるためには、安心できること、まずはそれが一番大切だと思うのです。


小さいがゆえに目が行き届くことが、辛いと感じることもあると思うので、どちらが良いか悪いかということは言えないけれど。

大きな小学校と小さな小学校。

同じ公教育でもこんなに違うんですね。この真ん中規模の小学校だとどうなんでしょうか??

公教育自体にに望むことは、まだまだありますが、、、

先生、保護者や周りの大人たちが、子どもと一人の人間として関わっていける関係は、どんな教育にとっても大切なベースだと、私は思っています。


大きく成長する6歳から12歳のこどもたちが、1日の大半を過ごす場所の影響はとても大きい。

子どもたち一人一人の輝ける場所を、もっと自由に選択することができる社会になればと願っています。


mahalo nui loa

屋久島より mico



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