花占つむぎ

花占(はなうら)つむぎと申します。140文字に収まらなかった、好きなものへの気持ちを綴…

花占つむぎ

花占(はなうら)つむぎと申します。140文字に収まらなかった、好きなものへの気持ちを綴っています。少女小説と幻想文学が大好き。(アイコンは樺月ちよ様のフリーアイコンをお借りしています)

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    小説を中心に、様々なことへの思いなどを綴った記事をまとめています。

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永遠少女の国を探して

 「少女」とは、なんと曖昧で多様で、魅力を秘めた存在でしょう。  それは単純に年齢が幼いことを指すだけに留まらず、本人のありようや生き方を示す場合があります。そして、私にとって少女と定義するための条件として、清純無垢であることはあまり関係ありません。重要なのはその先であり、精神面であると考えています。それさえ備えていれば、性別すら大した問題ではありません。  今回はその精神面が表す「少女性」とは何かについて、私なりの考えをまとめたいと思います。 一、少女と女の子と女性  

    • 白昼望遠鏡

       歩き疲れた私の目が木製のベンチを認め、そこに休息を求めて腰を落ち着かせたことまでは、はっきりと記憶している。  だが今、腕が触れそうな距離ですぐ隣に座る少女は、私よりあとに現れたのだったかどうか、どうしても思い出せない。  どんなに茫洋としていても、私はその少女を美しいと感じていた。  肩の位置で緩く内巻きにされた髪の毛先は軽やかに揺れ、色は珍しい白銀である。そう、白銀。白いと云うには煌めきが強く、銀と表すほど尖った光ではないのだ。淡い紫色の古風なドレスは、白い襟と袖口に

      • 親愛なる少女小説たちへ

         突然ですが、私は少女小説と呼ばれるジャンルが大好きです。更に細かく言うならば、大正から昭和に書かれたような、品行方正・清廉潔白な少女たちの関わり合いを描いたものから、一転、糖衣錠の劇薬のような癖の強い少女像も、そのどちらも愛しています。  少女という、奥深くも摩訶不思議な存在を描いた物語を好むものの端くれとして、本日は私の偏愛する少女小説をご紹介させて頂きます。  前置きが長くなりましたが、同じ趣味を有する方はもちろん、興味があってこれから読みたいという方の選書のお手伝いに

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