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開催した写真展、あれこれ

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開催した写真展について、エピソードや作品の解説を書いています。
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オールドレンズフェス2022秋 出展作品の紹介その③

オールドレンズフェス2022秋 出展作品の紹介その③

オールドレンズフェス2022秋 出展作品の紹介その③

今回の組写真は、
A3サイズ2点とスクエア4点で構成した。

スクエアの空気感、ぎゅっと思いを込めた世界が好きで、今年から展示でチャレンジしている。

宝物を大事に包み込んでいくような感覚だから、
撮るときの情熱がそうなっていることが前提。
(トリミングでスクエアに、というのは私にはできない)

より自分の感情に敏感に向き合い、
より自分を研

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オールドレンズフェス「星祭り」作品①

オールドレンズフェス「星祭り」作品①

オールドレンズフェスの作品テーマは「星祭」
これは、氷川神社の七夕祭りのこと。

これをテーマに決めたのは、
いちばんは私的に特別な一日だったからなのだが、
同時に、もう何回も訪れている氷川神社だけれど
夕暮れやライトアップは初めてでとても新鮮に感じた。

オールドレンズを通して見た境内は、
あちこちに柔らかな光が瞬いていて
まるで神さまが遊んでいるかのようだった。

一年に一度の織姫と彦星の逢瀬

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展示作品紹介「葉っぱ展」

展示作品紹介「葉っぱ展」

久しぶりに写真展に出展した作品の紹介を。

「葉っぱ展」という、文字通り葉っぱの写真ばかりをずらり集めた展示。

卓球カフェバー「Hubase」で
6月17日〜19日の3日間開催された。

この2枚を組写真にして「雨上がり、そして葉っぱ」と、ストレートなタイトルに。

どこにでも目にする身近な葉っぱだけど、
季節や時間や天気やはたまた気分で
さまざまな表情をみせる。

日常目にする景色を写したい私

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究極のナルシズムを経て

究極のナルシズムを経て

代々木にあるcafe nookで開催された
「一人一展」に出展した作品。

控えめな光沢感が好みそのものの、
月光ブルーラベルにプリントしたモノクロ作品。

目線を一気に作品に向けたかったのでマット幅は広く加工してもらった。
フレームは抑えめなシルバー色。

今回は作品を選んだ段階ですでにイメージが出来ていた。というか、出展作品のチョイスもまったく迷わなかった。

モデルは昨年撮影した七五三の女の

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「一人一展」明日から

「一人一展」明日から

明日から始まる「一人一展2022」
今日は設営。

cafe nookの常連たちが一人一点、作品をもちより展示を行うというもので、
私の参加は今年3回目。

昨年に続き、今年の作品も仕事で撮影しているときに生まれたものになる。

7歳の女の子が迎えた晴れの日に
いきなりテンションが変わり、
自由奔放に踊り始めた。

神社という独特の空気の中で
それは神がかり的な怪しさで、
その瞬間、私にも別なスイ

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「一人一展」出展のお知らせ

「一人一展」出展のお知らせ

2021年最初の展示のお知らせです。
本日より始まったcafe nook「一人一展」に
1点作品を出展しています。私がわわ
https://fb.me/e/cWMr8yASE

cafe nook常連の皆皆が1点作品を持ち寄る展示で、写真ありイラストあり陶芸ありと、とにかくそれぞれが自分の思うアートを発表する場です。

私は昨年、ご縁あって撮影したご家族様の家族写真を出展しています。

私が大切に

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目的による成果について、書いてみた

目的による成果について、書いてみた

写真展の目的が、自分のためだった最初の個展。

その時に何が起きたのかを書いてみる。

気づかせてくれたのは夫だった。

夫は特に写真にたけているわけではないが、随分と若いころから

趣味としてカメラをいじっていたことは知っていた。

事実、付き合い出した当初は、会う時には必ず一眼レフを携え

事あるごとに私が被写体になっていた。

時には、ソフトフォーカスに仕上げるフィルターまで用意して、

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今回の展示で手に入れたもの

今回の展示で手に入れたもの

2度目の個展である写真展「scene」について、あれこれ回顧録を書いています。

写真展の目的のところで、すでに3日目に突入。長いな。
まあ、何事においても目的がものすごく大事ですけどね。ちょっと長いね。
でも、それだけ私自身の中で、いろんな想いが目覚めている証拠なのかもしれません。(こういうとき、雑多な想いを書き止めていけるnoteが心底ありがたい。)

自分のために、は決してマイナスではありま

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写真展「scene」ベクトルが外に向かった

写真展「scene」ベクトルが外に向かった

写真展「scene」の振り返り。
今日は、今回の個展の目的についての一考察。(固い)

今回の個展開催を決めたのは3月初旬です。実は、その時点ではすでに4人展の開催を決めていました。その展示に向けて、本格的に撮影を開始したのが2月になってからです。
その時点では、まさかその1か月後先に世界が一変するなんて思ってもいなかったわけで、すでに決まっていたテーマをイメージしながらちょこちょこ撮っていたんで

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写真展の目的について書いてみる

写真展の目的について書いてみる

写真展「scene」は、私にとって2度目の個展です。初めての個展は昨年9月でした。
会場は今回と同じ代々木のcafe nook。思い比べてみると、同じ人間がやったことなのに、スタンスはずいぶんと違うものだなあと感じます。初めてと2度目ということはもちろんだけれど、自分自身の立ち位置や環境の変化の要因が、かなり大きかったかもしれません。

そもそも、どうして個展をやろうと思った?というところですが、

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余韻に包まれて

余韻に包まれて

写真展が終わった後の余韻がたまらなく好きだ

開催までの期間は、正直、楽しみよりも
産みの苦しみのほうが強い。

だから、展示期間中の解放感は半端ないし、終了後の高ぶりも半端ない。

この余韻に少しでも長く長く浸っていたいと思う。

7月のグループ展の後、展示作品について書いてみた。
自分の感覚を言語化していくことで、なるほど!という気づきや腹落ちがあったから、今回もやろうかどうしようか。
やっぱ

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写真展「scene」終了しました

写真展「scene」終了しました

昨夜、2週間の個展がぶじ終了。
千秋楽の夜は、知人のカメラマンの方と
じっくりお話させていただき、
思い切り満たされて最後のときを迎えることができた。

閉店時間となり、壁面に飾られている作品を
一つ一つ、そっとピクチャーレールから外すその瞬間。

いつもありがとうの言葉が
知らず知らずのうちに口をつく。

2週間見せてくれて、ありがとうっと。

そう。たがが写真。

でも、それは、
私の心にあふ

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個展、本日最終日

個展、本日最終日

さて。
2週間の個展も今日で最終日。

22時からの撤収に向けて、早めに会場入り。
カフェの壁面に飾られた作品たちも見納め。
データで見るのと、プリントして見るのとでは
まったく違う。

プリントを額装すると、
さらにまったく、もっと違う。

実際に展示されると、さらにさらに違う。

その場の空気感、雰囲気。
音や色や照明なんかとあい混じって、
そこだけでしか見られない世界が生まれる。

この感覚

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写真展「scene」前半終了

写真展「scene」前半終了

写真展「scene」気がつくと前半終了。
まったく衰えない猛暑日が続く中、
足を運んで見に来てくださる方々への感謝は
言葉になりません。

私自身、いろいろな方が開催されている写真展を見に行くチャンスをつくることが
難しいときもあります。

スケジュールはもちろん、時間帯や距離。
自分自身の勉強になるし、応援したいし、でも、いろんな状況を顧みて行かない選択をすることが、コロナ前に比べて増えました。

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