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熊本ってあんまり目立たないけど、実はめちゃくちゃいいところなんです

※本記事は、4月17日に別のブログに投稿した記事の内容を再編したものです。

皆さん、熊本に行ったことありますか?九州にあるまちなのですが、東日本の方にはあまり縁のない土地かもしれません。

九州には魅力的なまちがたくさんありますが、最も人気なのはやはり福岡。博多や天神は、日々本当に多くの人で賑わっています。


では、熊本。

熊本と聞いて何を連想しますか?
最近だと、くまモンでしょうか。それとも馬刺し?
スザンヌやウッチャンナンチャンだという方もいるかもしれませんね。
ただ、これらのキーワードは全国的に有名ですが、実際に熊本に足を運んだ時に一体どんな体験ができるのかいまいちピンとこない方も多いと思います。

そんな方々に向けて、熊本で生まれ、熊本で育った私が、熊本の魅力の源泉の数々をご紹介したいと思います。


熊本城

まずはなんといっても熊本城。加藤清正が1607年に完成させた城です。別名「銀杏城」と呼ばれ、春になると桜、秋になると紅葉で彩られます。
城下には多くの県民で賑わうアーケード街を見下ろすことができ、まさに熊本県民のシンボル的存在です。


夏目漱石内坪井旧居

夏目漱石内坪井別居は、熊本城から少しだけ歩いた場所にあります。あの夏目漱石夫婦が熊本で一番愛した家だと言われています。私は特別漱石に詳しいわけではないのですが、それでも旧千円札にも採用された文豪が住んでいたのかと考えるとなんだか不思議な感覚になる場所です。


水前寺成趣園

水前寺成趣園は、国の名勝および国の史跡に指定されている庭園で、県民からは通称水前寺公園として愛されています。
おもしろいのはその造り。阿蘇の伏流水が湧出して作られた池を中心に、富士山を表した築山など、全体で東海道五十三次を表現していると言われているそうです。

大観峰

大観峰は阿蘇五岳を見渡すことができる阿蘇屈指の絶景スポット。ここにくれば、普段抱え込んでる小さいことなんて忘れさせてくれます。阿蘇の雄大な自然を味わいたいなら、ここと火口に行っておけばまず間違いないでしょう。

阿蘇山火口

阿蘇山は火口を間近に見ることができます。溶岩でできた岩肌と、エメラルドグリーンの美しい火口湖、ツンとした硫黄の臭いで非日常を味わうことができます。火山活動が活発な時は、立ち入りが制限されるため注意。

ラピュタの道

最近ネット上でも話題に登ることが多いのがラピュタの道。ただの道路ではあるのですが、雲海が発生するとまるで雲に浮かぶ道を走っているように感じられます。”ラピュタ”の名を冠するだけあって非常に神秘的。ただし、雲海の発生には条件があるので注意。

雲海が発生する条件は3つ①朝晩で急激な温度変化があること②適度な水分があること③風がないことこの条件が揃いやすいベストシーズンは秋から初冬にかけてだそう!お出かけするならこの季節がに狙って行きましょう!出典:https://retrip.jp/articles/1311/


阿蘇神社

阿蘇市にある阿蘇神社は、その大楼門が日本三大楼門の一つとして名が知られ、国の重要文化財にも指定されています。地域住民の心の拠り所で、私の知人も何か大事なイベントごとの際にはご利益を得るために足を運ぶそうです。最近だとパワースポットとしても有名だとか。


通潤橋

通潤橋は日本最大の石造りのアーチ水道橋で、橋の中央部から放水する興味深い橋です。国の重要文化財にも指定されており、小学校や中学校の社会科見学などで足を運んだ熊本県民も多いはず。
実はちゃんと”橋”としても機能しており、歩くこともできるんです。実際に歩いてみると意外と高さがあって驚きます。
なお、通潤橋は阿蘇ではなく上益城郡山都町にあります。


白川水源

白川水源は南阿蘇村にあり、熊本を横断し有明海へと続く一級河川「白川」の水源の一つ。
その水質の美しさは、環境省の「平成の名水百選」に選定されるほどで、まさに「水の都・熊本」の源だといえるでしょう。



いかがでしょうか?
ここでは熊本を代表する名所を紹介しましたが、魅力的な所はまだまだ山ほどあります。

魅力的なのは場所だけでなく、人もそう。
熊本県民の県民性を表す言葉に「肥後もっこす」という言葉があります。この言葉は、日本三大頑固なるものの一つらしく、熊本県民の正直で真っ直ぐな県民性を表します。その県民性からか、熊本県民は義理人情に暑く、皆が熊本を愛しています。
私は昨年就職を機に上京してしまいましたが、もちろん今でも熊本が大好きです。



ただ、ここで紹介したほとんどが地震によって壊されてしまいました。

まず、全国的に報道されているのが熊本城。

夏目漱石内坪井旧居も一部損傷している模様

水前寺成趣園も。


阿蘇市でも甚大な被害が。


熊本市と阿蘇市を結ぶ国道57号線から南阿蘇村へと続く阿蘇大橋も落ちました。
なお、57号線でも甚大な被害が出ている模様です。


阿蘇神社も倒壊。


通潤橋は崩れてはいませんが、水漏れ。放水できません。


白川水源のある南阿蘇村では、東海大学の学生が犠牲になっており、全体でも犠牲者及び負傷者の報告は日に日に数を増しています。

このように、熊本県民が愛するものがことごとく甚大な被害を被っています。
そのような状況のなか、追い打ちをかけるように震度5レベルの余震が続き、復興活動を未だ本格展開できずにいます。現在のところボランティアの受け入れ体制は不十分で、交通機能の麻痺により物流も停滞。長く続く避難生活で、被災者の精神的なダメージが蓄積していくのは間違いないでしょう。

住宅や交通インフラに甚大な被害を被っている現状を考えると、今遠方にいる私たちが間違いなく力になれることは募金です。
現在も多くの皆様にご協力いただいていますが、少しでも何か力になりたいと思っている方がいれば、どうか募金にご協力いただけないでしょうか。
あなたがいつも買っている缶コーヒーの1本分のお金でいいんです。
その想いが熊本県民の力になります。

「平成28年熊本地震」緊急募金 - Yahoo!ネット募金

平成28年熊本地震災害義援金 - 日本赤十字社

平成28年度熊本地震義援金の募集について / 熊本県[](https://www.buzzfeed.com/narumi/tax-for-home)

ふるさと納税

また、各地で有志が精力的な募金活動を行っています。見かけた際には、少しだけ足を止めて、彼らの言葉に耳を傾けていただけると嬉しいです。

内容にご賛同いただけるのであれば、記事の拡散にもご協力をお願いします。
多くの人に知ってもらうことが復興に繋がります。



最後に。
熊本の美しい風景と人々の笑顔を取り戻すため、どうか皆様の力をお貸し下さい。



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