なぜメーカー→コンサルに転職①

今回の転職で、転職の面接や転職が決まった後の社内でも一番聞かれたのがこの質問。なぜ大手メーカーという超絶安定を捨てるのか、と。

誰だって超絶安定は欲しい。

だが、何が”安定”なのかの定義が大きく変わっていると思う。

少し前の世の中では、大企業に入って大企業という器に入っていれば少なくとも60歳の定年までは働けるし、それなりに仕事していれば課長くらいにはなれる。ある意味、波風立てずにゆっくり生きていくことが最重要事項だったと思う。

いわゆる「三輪車の時代」と言い換えられるかも知れない。スピードは出ないけど絶対転ばないし、親や偉い人が手綱を引いてコントロールできる時代。

でも今は状況が変わった。スピードが加速し、何よりも変化することが正しいとされる時代。そんな環境の中で三輪車はもう古いし、何よりもついていけない。

競輪の試合に三輪車で出場する選手はいない。転ばないから怪我しないでしょ、と。

いわば今は「自転車の時代」と言えるかも知れない。補助輪なしの。

自転車はスピードが出る代わりに走り続けないと立っていられない。止まれば転ぶ。

そんな自転車の時代に、三輪車の世界に居続けることは果たして”安定”なのだろうか。自転車の乗り方、そもそも自転車に乗れる環境が必要なのではないか。そして”安定”するために走り続けることが必要なのではないか。

つまり一度”安定”を手に入れた場所に留まるのではなく、”安定”を求めて走り続けることが、ある意味”安定”なのではないか。

そう考えたとき、大手メーカーに居続けることは僕にとっての”リスク”になった。

将来のキャリアを考えて動こうにも、大手メーカーのぬるま湯の中では動ける能力が身につかない構造がある。ゼネラリストを育てて専門性を排除するジョブローテーション、新卒大量採用時代に入ってきて社内政治だけに精通した幹部、最近においては働き方改革で働かなくて良くなった職務環境、、、、あげればキリがない。

そこで僕は走り続けられる能力を手に入れるため、コンサルを選んだ。コンサルが正しかったのかはまだ分からないが、今後の40年以上あるキャリアを考えるとまずはやってみたかった分野でもあるためだ。

続く・・・

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