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カフェイン中毒

初めてまともにカフェインを摂取したのは2020年の1月だった。その頃は高校受験で忙しかったのだが、塾にいたS君が頻繁にモンスターエナジーを飲んでいたのである。

私は「あれはどんな味がするのか。飲むとどのようになるのか」と非常に気になり始め、朝スーパーで購入し飲んでみた。なんとも言えないケミカルな味がした。


それから3年半以上が経過した。私は慢性的なカフェイン中毒に陥っており、毎日コーヒーを飲んでいた。エナジードリンク中毒が臨界点を超えるとコーヒー党になる、という話をたまに聞くのだが、それが自分の身にも起こったのだ。

コーヒーなどカフェイン含有の飲料を飲まないと、日中眠くて仕方ない。とにかくあくびが出て、頭の中にもやがかかっている感じがする。金欠でカフェインを摂取できず、眠すぎて塾を休んだこともある。といっても、飲んでも特に即効性を感じるわけではない。


ところで皆さんはこの飲み物をご存知だろうか。

「おいしくカフェイン200mg」シリーズである。

日本国内のモンスターエナジーは、355ml中カフェインが142mg含まれている。しかしこのコーヒーは、モンスターエナジーよりもサイズが小さいにもかかわらず、その約1.4倍のカフェインが入っているのである。当然濃度が段違いだ。

私はこれを先日初めて飲んでみたのだが、半分くらい空けてから3分くらいが経過するとなんだか体がムズムズしてきた。おそらくアンフェタミン、所謂覚醒剤を注射した時に近い状態だったと思う。言葉で表すのはあまり容易ではないのだが、端的に言えば激烈に体を動かしたくなったのである。

私は「これを毎日飲むようになったら、本当にやばい」と思い、それ以来は飲んでいない。1本につきカフェインが200mg含まれている狂気の飲み物を頻繁に飲んでいたら、すぐに耐性が形成され、カフェインの錠剤にも手を出すようになる可能性もあり、その先に待っているものが何なのかは想像に難くない。



カフェインの摂取には気をつけた方がよいのだが、すでに慢性的な中毒になっている以上やめるのは困難である。やめようとすると異常な眠気で日常生活が犠牲になる。


カフェイン依存は最も身近な「依存症」の一つである。

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