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1日カフェイン断ちをしたら、現代社会が抱える問題について考えることになった話

中3の冬ごろ、高校受験をする少し前からモンスターエナジーを何となく飲み始め、気がつくとカフェインなしでは生活そのものがままならなくなっていた。
エナジードリンクやコーヒーを飲まないと、とにかく強烈な眠気に襲われる。

カフェインはアルカロイドの一種なので、ニコチンやコカインの仲間であると言える。
エナジードリンクブームが日本で始まってから、高カフェイン量をうたう商品も増えてきたが、個人的にあれはあまり良くないと思ってしまう。

エナジードリンクの販売に年齢制限のある国も存在するようだ。私はそれは正しい判断だと思っている。カフェインでなくとも、始めたのが若ければ若いほど依存症は重症化しやすい。

そして、コーヒーと違ってエナジードリンクはジュース感覚で飲めてしまうので、知らず知らずのうちにカフェインを摂りすぎてしまうことがある。ストロングゼロという酒が問題になっていたことがあったが、大量のカフェインはアルコールと同等に危険をもたらす可能性がある。




なんか今日は変に眠い、そうだ、コーヒーをまだ飲んでいなかった。
そんなことがよくある。

2023年の12/17、日曜日、私はカフェインを一切摂らなかった。
それによりどのような変化が起こったかここに記述しようと思う。


1日カフェイン断ちした記録

起床 朝11時
11時間寝ていた。
実は7時ごろにも一度目が覚めていたのだが、その時は朦朧としながらツイッターをチェックし、すぐにまた寝てしまった。
ツイッターを見ていたのは1-2分間程度だったと記憶しているため、11時間寝ていたということにしておく。
11時間寝る、というのは若干過眠の部類に入るのではないか。私は中学生ごろからロングスリーパーになった。とにかく朝起きるのがきつく、学校のない日に午後まで寝ているのはいたって普通のことだった。
毎日寝る前に薬(睡眠薬、抗精神病薬etc)を飲んでいるせいで眠気を引きずっているのは確実にあると思う。以前クエチアピンを飲んでいた時に比べると、目覚めはだいぶマシになった。

それから数時間の間ヘッドホンで音楽を聴き、スーパーに買い物に行き、テレビを観た。
何となく頭の中にもやがかかって、ものがクリアに見えない気がしたので、テレビを観た後は横になってみた。眠いという表現では済まない。眠すぎて苦しくなってきた。とにかく思考することが辛いので、携帯の画面も伏せることにした。

4時間寝ていたらしい。目が覚めた。それでも眠気がひどく、頭がぐらぐらし、歩くとふらつく。一応夕食は食べたが、またすぐに横になって寝た。

3時間が経過し、目が覚めた。
夜11時になっていた。一応風呂に入ることにした。ようやく頭の中のもやが消えて、眠気が薄くなっていた。




24時間中、約18時間睡眠


1日の75%を睡眠に費やしていたことになる。

どう考えても寝過ぎだし、異常というか病的な部類に入るのではないだろうか。

しかしこれが、カフェイン断ちによる離脱症状なのである。もっと暫く続けたら離脱症状が去り「夜明け」が来るのだと思うが、私には必要な外出や勉強があるので、寝てばかりではいられない。


日曜日以外はほぼ毎日塾に行ったり通院したりしているため、1日18時間寝ることはできない。
後々の生活では大学に毎日行き、アルバイトを再開することにもなると思うが、それをやるにしてもコーヒーを飲まないと何もできないのではないだろうか。
あの頭が全く働かず、IQが三分の一くらいになっているような不快感、何に集中することもできない焦燥感。極度の眠気はそのような感覚をもたらす。結果、延々と眠ることになる。

どうしても今すぐカフェイン依存症を治し、生涯コーヒーなしで過ごしたい……というなら、入院するしかないのかもしれない。しかし、慢性的なカフェイン依存で入院するなど聞いたことがない。


現代の人間は何かと学業や仕事や人間関係で多忙であり、カフェインに依存している人も多いだろう。

多忙だからカフェインを摂る。
多忙だからカフェイン断ちで眠くなったら困る。
カフェイン断ちができない。
完全に依存症になる。
耐性がつき、量が増えて、ますます依存する…といった悪循環に陥る。


先述したように最近は高カフェイン量をうたうドリンクが発売されたりしているが、そのようなドリンクの存在自体が「現代人の余裕のなさ」を体現しているのかもしれないと思う。

日本人は勤勉な民族だと言われるが、「過労死」という言葉はkaroshiとして海外でもよく知られている。勤勉というと耳障りの良いようだが、過労死は勤勉になりすぎた結果待っている。
仕事が原因で適応障害やうつ病を発症する人が増えている。また、SNSの顕著な発達に伴い、人間同士のバーチャルな距離が非常に近くなっているが、これで余計に疲れやすくなっているのもあるだろう(SNSについてはまた後日別の記事で書こうと思う)。

長くなりそうなのでこれ以上は書かない。

カフェイン断ちの話から、現代社会の話に発展するとは思わなかった。

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