見出し画像

ちんこすこう開発者は見た!#12 沖縄は第二のケンタッキー州なのかも

ん?ケンタッキーの匂いがする!――。

筆者が東京出張へ行った時のこと。同行していた沖縄県出身の同僚が電車に乗った瞬間、そう声を上げた。
まぁまぁ混んでいた車内にもかかわらず、なかなかの声量である。筆者はもちろん、周りの乗客も「こいつイカれたか?」状態。と、キョロキョロしていた同僚の視線がピタリと止まったその先には、ケンタッキーフライドチキン(KFC)の袋を抱えた女性がバツが悪そうな顔で座っていた。その距離、約3メートル。通常であれば、全く気が付かないレベルの匂いを反射的に察知した訳だ。「見ぃつけた」とばかりにニンマリと女性の手元を見つめる彼は、いや、

沖縄県民は、KFC好きなのである。

ここに重要なデータがある。

ケンタッキーによると、2019年11月現在、一人当たりのオリジナルチキンの消費量は全国一。記者が各都道府県の店舗数と人口から10万人当たりの店舗数をはじき出したところ、沖縄は1.45店でこちらも全国一だった。
※2019年12月24日/沖縄タイムスプラス

同僚のKFC感知器がケンタッキー州、もといケンタッキー臭を一瞬で感知したのもうなずける。KFCが大好物だからこそ、そのフォースを感じることが出来たのだ。たぶん。

実は、沖縄県民のKFC好きはかなり有名。メディアで取り上げられることも多々あり、「白いご飯と一緒に食べる」などのトリビアと共に、筆者もその人気っぷりをある程度は把握していた(確かに食べます)。しかし、近所のKFCで「米寿祝いにケンタッキーを!」という販促物を見たときには、ターゲットの幅広さに心底驚いたものだ。

さて、そんなKFC天国の沖縄だが、もうひとつのチキンカルチャーを忘れてはならない。

ブエノチキンである。

こちらはアルゼンチン生まれのチキンの丸焼き。こんがりと焼き上げられたボディ部分には、にんにくがたっぷり詰め込まれている。と、書いているだけで恋しくなるほど中毒性のある商品だが、これまた大人気。毎年クリスマスシーズンには数日前に予約分だけで完売してしまう。最近では通販も開始しており「届くまで数カ月待ち」みたいな話をよく聞く。

このブエノチキン、普天間と浦添の2店舗があり、筆者は浦添しか知らない。食通によるとそれぞれ微妙に味が違うみたいなので、機会があれば普天間にも足を運んでみたい。



この記事が参加している募集

ご当地グルメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?