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2018年5月の記事一覧
夢の中の現実感と現実の中の現実感
ガスコンロ用のゴムホースにIHヒーターを繋げてみた。無理やり差し込んだら動き始めたのだけど、すぐに発熱して煙が上がりはじめた。
熱と電気が反応したら化学爆発が起こると、なぜかそんなことを思って、突然怖くなった。その場から離れようと、もつれる足で移動する。揺れる目の前の景色に、爆発に巻き込まれる自分のイメージが重なった。
もしかしたら私はもうすでに死んでいるのではないか、という懐疑に襲われた。
目先の夢みたいなもの
「あなたはこれからどうなっていきたいの?」
友人からこんな質問をされて答えに詰まった。
自分はとにかく書き続けたい人なのだ、と表現するので精一杯だった。どうもしっくり来なくて、いま、当てはまる言葉を探している。
書き続けたいという気持ちに嘘はない。たまに休みたくなる時期はあっても、基本的には呼吸をするように書いていたい。
ただ、書き続けてさえいれば満足なのかというと、そうではない。
私にとって小説とは『読む体感型アトラクション』である
仲谷史子さんの文章講座を受講して以降、小説に対して『読む体感型アトラクション』というイメージが強くなった。読み手は、小説という仮想現実の中で、登場人物たちの意識の中に入り込んで、様々な感情を味わって楽しんでいる。そういう認識だ。
読み手により強く作品世界を体感してもらうためには、書き手である私自身が登場人物たちの中に深く入り込んで、彼らの感情をなるべくリアルに体感する必要がある。
そう感