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“わたし”が紡ぐ虚の物語

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わたしという存在の片鱗。 ちょっとした余白にメモする感覚で書いています。 【タイトル変更履歴】 『嘘つきは作家のはじまり』⇒『わたし世界』⇒今
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2020年2月の記事一覧

「退屈してる」って、言えなかった。

「退屈してる」って、言えなかった。

わたしには、自分が退屈していることを隠す癖がある。無気力で何もしたくない時でも、つまらないと思いながら本を読んでいたり、気が乗らないのに創作をしていたりすることが多い。

「楽しい?」って聞かれたら、「楽しいよ」って明るい声で返すけど、内心、退屈していることがバレないかと不安になってる。
どうせバレてるんだけどね。
   
いつもじゃないけど、そういう時が多い。隠そうとして無理をして、たぶん余計に

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うるさいくらいに『原点回帰せよ』というメッセージを受け取って

うるさいくらいに『原点回帰せよ』というメッセージを受け取って

昨日は、とある人のリーディングの結果が『原点に立ち返る』だったことから始まり、その後、原点回帰を意味する自分の誕生日の数字をレジの金額と時計の表示とで二回目撃し、さらに久しぶりに電話で話した友人にも「今、ちょうど原点に立ち返る時やな」と言われるという感じで、何度も『原点に立ち返る』というメッセージを受け取った。

正直、まだあまりピンと来てないんだけど、『こんなにわかりやすく、しつこいくらいにメッ

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路上空間アート『100円玉』

路上空間アート『100円玉』

道を歩いていると『100円』と書かれた立て看板が目についた。すぐ側には祭壇などに使われそうな朱色の台が置かれ、その上に何かが乗っている。

何を売っているのだろうかと気になって近づいてみると、そこには100円玉が陳列されていた。

「何をしているんですか?」   

横に座っている和服の女性に問いかける。
  
「100円玉を展示しているんです。よかったら、おひとつどうぞ」
  
「えっ、くれ

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