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“わたし”が紡ぐ虚の物語

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わたしという存在の片鱗。 ちょっとした余白にメモする感覚で書いています。 【タイトル変更履歴】 『嘘つきは作家のはじまり』⇒『わたし世界』⇒今
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#感情

どうやら私は退屈すぎると死ぬらしい

どうやら私は退屈すぎると死ぬらしい

 幼いころから退屈が嫌いで、「退屈すぎて死にそう」が口癖だった。
 思えば、会社員時代にイライラしていたのも、仕事がつまらなすぎて嫌になったからだった。こんなにも退屈な日々をあと何十年も繰り返すのかと思ったら絶望した。

 工夫できる部分は工夫し尽くして、もうこれ以上変化は望めないと感じた時、私は退職を選んだ。
 ちょうど父が自営業を始めた時期で、辞めやすかったというのもあったけど、そういったタイ

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感覚人間です。

感覚人間です。

「かしこく見られたい」
「何も考えていない頭空っぽ人間だとは思われたくない」
 という意識が入ると、途端に言葉が出なくなる。
 感情から紡ぎ出された言葉は厳重な検問にかけられて、そのほとんどが牢獄行きとなる。 

 感情のままに言葉を口にすること。
 理性的に会話をすること。
 それらに優も劣もないのだろうけれど、私の場合、感情を抑え込むと魅力まで半減してしまう気がする。なんせエモーションで動く生

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どうか私に何も奪わせないでと願いながら、私自身は容易に奪わせている

 深い悲しみを抱えながら、それを陽に転じていこうともがいている人たちに強く惹かれる。
 あまりにもうつくしすぎて、自分だけを満たすために生きている私なぞは、軽い気持ちで触れてはいけないような気持ちになる。奪ってしまうのではないかと、怖くなる。
 それでも触れてみたくて、どうか私に何も奪わせないでと願いながら手を伸ばす。

 私に何も奪わせないでくれる人になら、安心して甘えることができる。自分の欲望

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お金と世界と感情麻痺

お金と世界と感情麻痺

 私のお金の使い方は、「自分がどういう世界に生きたいのか」から組み立てている。そして私は今「あなたが好き」とっていう気持ちでお金を流せる世界を求めているから、お金を払う時に対価や見返りのことはあまり考えていなくて。

「この人が何を考えていてるのか知りたい」
「この人のやりたいことを応援したい」
 という気持ちだけで、あまり何も考えずにお金を出す。
 もちろん、商品やサービスそれ自体に価値を感じて

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