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【読書記録】鹿の王 水底の橋

2024年75冊目。

鹿の王の続編ですがヴァンとユナは登場せず、ホッサルのお話しとなります。時系列的に本編の後のお話しなのですがヴァンたちに全く言及しないのは少し残念でした。

ホッサルが単独主人公となったことで本編よりも医療ミステリとしての雰囲気が前面に出ていました。進んだ現代医療に基づく哲学と従来の信仰に基づく哲学の衝突が描かれています。

現代人としてはホッサルに肩入れしたくなりますが、従来の思想にも見るべき点があるというのは、母親を看取った上橋さんの経験が現れていると感じました。

オタワル医療を将来をめぐる権力争いに巻き込まれ、それを鬱陶しく感じながら、目の前の患者を救うことを諦めないホッサルの青臭さが印象的でした。

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