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【読書記録】営繕かるかや怪異譚

2023年漫画等88冊目。

小野不由美の『営繕かるかや怪異譚』を『青の祓魔師』の加藤和恵がコミカライズ。原作第一巻の六話が全作コミカライズされています。

『青の祓魔師』は未読なのですがコミカライズ担当の加藤の描写が丁寧で原作の雰囲気がしっかりと描かれていてとても良いコミカライズだと思いました。

まず、ちゃんと怖いところが良いです。特に「奥庭より」と「屋根裏に」が怖かったです。「雨の鈴」は原作では一番怖かったのですが、コミカライズだと哀れとか悲しいというような感触でした。

「異形の人」は怖いというより厭な感じがします。京極夏彦の「厭な小説」の雰囲気を感じます。あそこまでねっとりとはしませんが。

作中では舞台がどことは明記されていませんが、小野不由美の故郷である大分県中津市がモチーフだと公式サイトでは案内されています。中津市は行ったことがありませんが古い街の懐かしい雰囲気がコマの余白から感じられました。

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