Tsutomu Shioda

静岡市在住の小児科医。大学医学部を卒業した後、公衆衛生大学院で学ぶ。現在は病院勤務。 …

Tsutomu Shioda

静岡市在住の小児科医。大学医学部を卒業した後、公衆衛生大学院で学ぶ。現在は病院勤務。 専門は、発達障害・医療的ケア児・新生児など。最近はDMATとして災害医療にも従事。

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コロナ災害という不都合な真実

こんにちは。 新型コロナウイルスへの対応に関わる医療従事者の一人です。 災害と化してしまったこのコロナ騒動を、何とか通常の人間らしい生活に戻していくためにはどうしたらよいか、情報発信していきます。 新型コロナはすでに既知のウイルスとなり、致死率は低下している。 新型コロナの感染者数は、インフルエンザの感染者数より圧倒的に少ない。 つまり、新型コロナウイルスを特別扱いする必要はなくなっている。 市民は日常生活をこれまで通り送り、医療者は粛々と自分たちに課せられた仕事を行う。

    • #108 メディアも同調圧力に屈す

      コロナ災害のさなか、何度となくメディアの責任を問いたいと思った。 メディアが騒ぎ立てるから、人々は恐怖におびえる。 御用学者やコメンテーターを重宝し、煽るに煽るから、恐怖は増強される。 やがて、コロナ以外のことが見えなくなる。 第4の権力である、メディアの罪は重い。 ずっとそう思ってきた。 でも今振り返って思い返せば、メディアもまた、コロナの恐怖という全体主義が強力に広がった社会の中にいた。メディアで働く、一人一人の記者、番組制作者、アナウンサー・・・それぞれは、同調圧

      • #107 False consensus

        False consensus 「偽の合意効果」 という言葉を知った。 自分の意見や考えこそが世の中の多数派であり、それが正常であるという思い込み、のことだそうだ。 なるほど、これもまたCOVID-19災害における「医療従事者」や「専門家」にまさしく当てはまるものだと感じた。 感染症の撲滅を目指すことが当たり前。そのためには、感染対策をすることが当然であり、人間としての義務。ゼロコロナしかないんだ。 マスクをすることは常識。ワクチン接種も当然だ。 この考えが行きつく

        • #106 他者を思い 行動する

          コロナという人災の検証がわずかながら行われている。 このコロナ災害を経験して、今、自分なりに思うこと。 自分は小児科医であり、子ども達のために何ができるか考えてきた。 その時に、大事な視点。 それは、「 矢印をどこに置くか」 ということ。 つまり、大人の目線ではなく、子どもの目線にしっかりと降りられるか。子どもなりの視点に立てるかどうか。子どものことをどこまで思って大人が行動できるか。 それは、本当の意味の「 合理的配慮 」なのかもしれない。 次の危機は感染症で

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          #105 全人的な公衆衛生対策を

          2023.10.29

          #105 全人的な公衆衛生対策を

          #104 感染対策の徹底 って...なに?

          もうそろそろ、いい加減気づいてほしい。 「感染対策を徹底して」と、声高に叫ぶことは 「感染した理由は対策の不備である」と、決めつけることと同義だ。 それは、意図した以上に、他人を追い詰めることになる。 医師や専門家は、自分の仕事をしているつもりかもしれない。職業人、もしくは自らのアイデンティティとしての正義・プライドゆえの言動かもしれない。 でも、それが人権や人の心を蝕む可能性が大いにあるとすれば、行動は慎重になるべきである。ましてや、それが世を一方向に先導してしま

          #104 感染対策の徹底 って...なに?

          #103 権力者こそ 人権への配慮を

          コロナに乗じて、多くの自由が奪われてきた。 感染対策を理由に、多くの重要な活動が制限された。 権力者だからこそ、だからこそ、大きな号令を発するときは、一人ひとりの人権に最大限配慮しなければならない。 それを学んだコロナ人災だった。

          #103 権力者こそ 人権への配慮を

          #102 子ども達よ、目一杯遊ぼう!

          コロナ災害は、終わりを迎えつつある。 でもいまだに、コロナコロナと騒ぐ大人がいる。 でも、子ども達よ。そんなことは気にする必要ないよ。 マスクを外そう。 友だちと目一杯遊ぼう。 友だちとたくさん語り合おう。 わいわい給食を食べよう。 心ゆくまで笑い合おう。 感染症を恐れる必要はない。今日という日を楽しく過ごそう。

          #102 子ども達よ、目一杯遊ぼう!

          #101 アフターコロナへ 私の視点 続

          先日の、静岡新聞の「アフターコロナ」 シリーズ。 まとめてご紹介致します。 No.7 No.8 No.9 No.10 No.11 No.12 No.13 No.14 このシリーズは、本当に素晴らしいです。 ぜひ、多くの方々に読んでいただきたいです。

          #101 アフターコロナへ 私の視点 続

          #100 アフターコロナへ 私の視点

          この連載も、ついに #100 となりました。 コロナ災害が終わったらやめようやめようと思って、ここまできてしまいました。気づけば3年以上が経っていました。コロナも5類になり、街でもマスクを外す人がちらほら増えつつあるところまでやっときました。 一応、記念の100回なので、何を書こうかと悩んでいたのですが・・・静岡新聞 に素晴らしい特集が組まれています。今回は、これをぜひご紹介させていただこうと思います。 さまざまな領域の専門家の方々が、コロナ禍であまり目を向けてこられな

          #100 アフターコロナへ 私の視点

          #99 「叱る」依存から 抜け出せない

          最近、以下の本を読んだ。 自分の診療および子育てにも大変勉強になったのだが、コロナ災害の本質にも関わる部分があると感じたので、それを少し記しておこうと思う。 「夜の街」が叩かれた。 「マスク警察」が現れた。 「感染対策が徹底されていない」と専門家は叫び続けた。 「もっと自粛しろ」と国民に訴え続けた。 そしてそして、これは人災ではなく、あくまで「コロナが悪いんだ」との大誤解。 この構図の裏にあるものは何か。 叱る側は、少なからず「権力者」であるはず。 叱る側が思い描

          #99 「叱る」依存から 抜け出せない

          #98 「マスクを外す」という選択肢しかないんだ

          マスクをいつ外すのかがまだまだ話題になっている。 こういう話題は、いつだってメディアは好きかもしれない。だって、アンケートや街頭インタビューで%を出せばいいのだから。 でも、子ども達のマスクをどうするか、これは大きな問題だ。%がどうだこうだで一喜一憂するような軽い話題なんかじゃない。 そもそも、コロナは今やインフルエンザ以下。大した風邪じゃない。子どもは、ほぼ重症化しない。 こんな風邪のために、マスクをつけて、子ども達の発達が阻害されたら。それはもう取り返しがつかない

          #98 「マスクを外す」という選択肢しかないんだ

          #97 「命を守るため」と言えば何でも許されるのか?

          「国民の生命を守るため」「国民の安全のため」そういえば、なんでも許されるのか?  いやいや、そうじゃないですよね。 そういって戦争が始まって、多くの大切な家族・仲間を国民は失ったわけですよね。そして、二度と戦争はいけない、と訴えてきたはずですよね。 命のため、ではない。 一人ひとりが尊厳ある生き方をできるように ・・・ですよね。 そのために何ができるかを考えること。本質をしっかりと直視すること。 コロナ災害において、岩井先生の助けがあったからこそ、自分もここまでや

          #97 「命を守るため」と言えば何でも許されるのか?

          #96 「振り返り」って大事ですよね?

          何事も「振り返り」が大事ですよね? だって、その行動が正しかったならそれを強化・発展すればいい。でも、間違っていたなら、それは直ちに修正・改善しなきゃいけないから。 そんなことは小学校の頃からみんな知っているはず。 以下は、先日の某勉強会でお話させていただいた内容です。 一部抜粋し、note に上げます。もしよろしければ、ご覧ください。 本当の脅威は、人間の過剰な対策であったことがわかるかと思います。 そしてそれはまだ続いている。 この全体主義社会を元に戻さねば

          #96 「振り返り」って大事ですよね?

          #95 この大事な大事な声を大事にしてほしい!

          この魂の訴えを、ぜひ聞いていただきたい。 そして、ぜひSNSでもなんでもいいから、広げてほしい。 これをメディアが全く報道しないこともまた、この国の危機だと考える。 一部わかりやすく、書き起こしをさせていただくと、以下の通り。 リアルワールドデータがありながら、データが生命線だと言いながら、全然それをきちっとやってくれていない。これは国家の重大な危機だ。 事実は事実として認めること。 科学を論文書いて悦に入っているとは愚の骨頂だ。 科学は実践にまでもっていって初め

          #95 この大事な大事な声を大事にしてほしい!

          #94 「専門家」とは、わからないと言えること。

          医療者はさんざん市民を煽ったのだから、正常化させることも務めである。 「怖い」ウイルスであると述べることは、医療者が最も得意とするところ。けどそれは最も安易なことだ。 すべての疾患が怖いと言い始めたら切りがない。いや、そんなことをしたら、専門家でもなんでもない。ただの臆病な一個人になりさがってしまう。それが一般人であればまだしも、医療者がそれをしたら専門家とは程遠くなる。過剰な対策は広がるばかりだ。 小児科医が、風邪は全て怖いものです、なんて言い始めたら、やぶ医者。 整

          #94 「専門家」とは、わからないと言えること。