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チームは 1 日にしてならず

この記事は、フィードフォースグループAdvent Calendar2021の 20 日目です。

昨日 19 日目は、株式会社フィードフォースで Omni Hub を立ち上げた 井形さんの「エースでもない私が新事業開発をやり遂げられた3つの理由」でした。

新規事業立ち上げなんて経験したことがないので井形さんの記事に対して尊敬の念しかございません。「流行りではなく、顧客に向き合い続けたこと」の章が印象的で、新規事業に限らず既存事業の改善においても大事なことだなとシミジミ感じました。

さて、本日は今年の 10 月に新しくフィードフォースグループにジョインしたシッピーノのつつみがお届けします。チームについてまとまりなく語ってみるので、どうぞお付き合い下さい。

自己紹介

あらためまして、シッピーノの つつみ けんいちろう です。「TēPs」という新規事業のマーケティングを担当しています。
※ちなみに「TēPs」は「テープス」と読みます。「テプス」や「テップス」ではないので、ご注意ください。

簡単に自己紹介をすると、
・新卒で広告や商品サンプリングなどの営業
・調査会社のアナリスト
・CRM 支援会社の営業を 2 社
・EC モールのマーケティング担当
・2021 年 11 月にシッピーノにジョイン
という経歴です。ちなみに 35 才で 2 児の父です。

この記事では転職回数 5 回(シッピーノが 6 社目)と環境を転々とした人間ならではの経験(失敗談)をもとに、会社にジョインしたての人間がチーム醸成に奔走する様子をお届けします。

そもそもチームとはなんぞや?

みなさんはチームと聞くとどんなイメージを持ちますか?会社のチームを想像する人もいれば、スポーツチームを想像する人もいるかも知れません。チームを話題にするにあたり、定義を明確にしておく必要があります。

『「高業績チーム」の知恵─企業を革新する自己実現型組織』(ダイヤモンド社、1994年)などの著書があるジョン・カッツェンバック氏によれば以下のように定義されています。

「ある特定の目的のために多様な人材が集まり、協働を通じて、相乗効果を生み出す少人数の集合体」

つまり人が集まっただけではただの「グループ」に過ぎず、協働を通じて相乗効果を生み出して初めて「チーム」と呼べるのです。

新しいチームへのジョインは失敗の連続

ここで自身の過去を振り返ってみるとスムーズにチームにジョインできたことはほぼありません(苦笑い)。

そもそも"つつみ"という人間が店員さんに話しかけられるのすら全力で避けたい極度の人見知りというのが根源的な理由だったりもします。ですが、自分で転職をしている以上は、そんなことを言っていても仕方ありません。(ちなみに QB ハウス は余計な会話が無く 10 分で髪を切ってくれるので神サービスだと思っています。)

さて過去にどんな失敗があったか振り返ってみます。

1.入社したてで言いたいことを言い過ぎて反感をかう
2.言いたいことを遠慮しすぎて、素を出せないまま 1 年以上経過
3.気の合う人とだけ仲良くなって、チーム内の人間関係にムラが発生
4.仕事だけに振り切った関係性で仕事を進めた結果、ギスギスしたまま半年後にチームが解散
5.いい感じで人間関係が築けたと思っていたのに、匿名の 360° フィードバックでネガティブコメントが大量に発生
6.駆け出しマネージャーの時代に、個人の要望を聞き過ぎた結果、チームがぐちゃぐちゃに
7.はじめましての人が多いチームでいきなり自己開示をしようとして空回り

ホロ苦い経験は他にもありますが、キリがないのでこれくらいにしておきます(苦笑)

なぜ、つつみはチームにうまくジョインできなかったか

幾度のホロ苦い経験を繰り返し、あるキッカケで以下の 2 つの理由に気がつきました。

・己を全く理解できていなかった
・チームメンバーを全く理解できていなかった

文字にするのが恥ずかしいくらい当たり前なのですが、これが全くできていませんでしたww

ちなみにこれに気づいたキッカケは 2 年ほど前に知人の勧めで受けてみたストレングスファインダーという認知心理テスト。ストレングスファインダーは個人の強みを 34 個の資質の順位で表現をしてくれます。

つつみの結果はこちら

例えば、つつみが人間関係を築く際にキーとなるのは「慎重さ・親密性」という資質になります。「慎重さ」が高いので大人数の前での自己開示が苦手、「親密性」が高いので少人数でのコミュニケーションを好む、という特徴を持っています。これは 30 番目にある「社交性」と対極にあたる資質です。

思い返してみると過去にうまく馴染めなかったチームでは、やたら大人数の前で自己開示を求められたり、相手が初対面の時からオープン過ぎて戸惑ったりということがありました。

無意識に相手も自分と同じ感覚を持っているはずだという思い込みもあり、どうしてそんなコミュニケーションの仕方をするのか理解できませんでした。結果、なかなかお互いの関係性の溝を埋められず、見事にチーム内でギクシャクした存在になったわけですww

これは一例ですが、他にも自分と相手の違いを認識できていなかったケースは枚挙にいとまがありません。35 才を過ぎていまさら猛省をしていますww

TēPs マーケティングチームの現在地

さて過去の振り返りはここまでにして、新しくジョインをしたチームの話をします。TēPs 事業のマーケティングチームは 5 名。マネージャー(CMO)のもとに 4 人のメンバーがチームとなってサービスのグロースに尽力しています。

新規事業をグロースさせるフェーズで新しいメンバーがジョインしたこと、シッピーノが個人の人生が豊かになる働き方を推奨していることがあいまり、以下のようなメンバー構成になっています。

  • 入社 3 ヶ月の リスティング広告運用のスペシャリスト

  • 2 年近くシッピーノに関わる週 2.5 日稼働のフリーランス

  • 週 3 日・7 ヶ月目 のマーケに部署異動したばかりのインターン大学生

  • 入社 2 ヶ月の つつみ

CMO を含めて全員が生物学的に男性であることを除き、年代や働き方が見事にバラバラで、ここ  2~3 ヶ月で結成された出来たてホヤホヤのチームです。先の定義に照らし合わせると、まだまだグループの状態ですね。

とはいえ、一緒に働いてみて 2~3 ヶ月たってくるとお互いの得意・不得意が見えてきたり、相手の発言に違和感を感じたりするタイミングだったりします。

たとえば、

・〇〇さんは調査が得意そうだなー
・△△さんはタスク整理が苦手そうだなー
・××さんはものすごく慎重でチャレンジングなことをしないなー
・☆☆さんは話題が四方八方に飛び回るなー

などです。(すべて実話)

過去の個人的なホロ苦い経験によると、このまま半年・1 年が経過すると何ともまとまりがないチームになることが多いです。そこで、CHRO にファシリテーションしてもらいチームビルディングセッションをすることにしました。

チームビルディングセッションはモヤったタイミングがおススメ

記事を読んだ方の中には、チームが集まったもっと早いタイミングでセッションをやればいいじゃん!っと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか? ただ個人的には、一定期間を共に働いて相互に「モヤモヤ」が発生したタイミングがおススメです。

例えば、初めて会った日にチームビルディングセッションをして自己開示をしてみたとします。

「私、慎重派なんですよね」
「自分、調査はメッチャ得意っす!」
「イベントを仕切るのは、任せて下さい!」

これだけだと、恐らく「ふーん、そうなんだ」で終わってしまうのではないでしょうか?

日々の業務や雑談を通じて何となく経験したことを、みんなで言語化して認識することで初めて相互理解につながると思っています。

「〇〇さんがミーティングでネガティブな発言をたくさんして、何でだろうと思っていたけど、ものすごく慎重なタイプだったからか!」とモヤモヤした具体的な経験を言語化することが大事です。(まさにコルブの経験学習モデルそのものですね。)

※「コルブの経験学習モデル」について知りたい方はこちら

チームビルディングセッションをやってみた

シッピーノでは"「働く」を彩り、人生を豊かにする"という Vision があります。また Vision にもとづく Values として以下を掲げています。

シッピーノの Vison と Values

チームビルディングセッションは、
・個人の価値観・強みを最大に発揮する
・お互いにリスペクトし合い、創発する
という 2 点に重きを置いて実施をしました。

セッションに先がけ参加メンバーは、以下の項目を事前に書き出しておきます。セッションでは各人が書き出した項目の説明をしながら、他の人がチャットでコメントをするという形式で行いました。

<項目>
・人生を通してやり続けている好きなこと(want to、価値観)
・無意識に、努力しなくても発揮される才能は?(能力の輪、才能)
・好きなこと(仕事、仕事以外)
・嫌なこと(仕事、仕事以外)

つつみの例

個人的に大事だなーと思ったのは、仕事以外のこともしっかり好き・嫌いを共有しておくこと。シッピーノはリモートワークの人が多く、どうしても仕事以外の会話が少なくなりがちです。出社をしていれば、ランチや休憩時間にするちょっとした会話から、メンバーの好き・嫌いや趣味を知ることができますが、リモートワークでは意識的に知るキッカケを作る必要があります。

今回のセッションでは、つつみと同じく「話しかけられたくないから美容院は苦手」という仲間や、「L'Arc-en-Ciel が好き」というメンバーが見つかり、これだけで心の距離がグッと縮まった気がします(笑)

チームは 1 日にしてならず

さて今回、チームビルディングと称して 1 時間のセッションを行いましたが、これだけですぐにチームになれた訳ではありません。チームとは 1 日で「ビルディング」できるものではなく、長い時間をかけて「醸成される」ものだと考えています。

こういったセッションはあくまで醸成する過程で必要なことであり、1 回だけやって終わりではなく定期的に時間をとりたいなと思っています。

そしてイベント的なセッションだけでなく、普段の業務でもチームを醸成する意識が大事です。私は岡本太郎さんのこの言葉を大切にしています。

ほんとうの調和とは、ぶっつけあうこと

孤独が君を強くする
著 岡本太郎

当たり前ですが遠慮してヨソヨソしい関係のままではチームにはなれません。普段から小さな「ぶっつけあい」を積み重ねてこそチームは醸成されると思っています。

最後に

ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。途中からキレイにまとめるのを諦めたので、とりとめのない文章で失礼いたしました。

シッピーノでは Vison と Values を大事にしているので、それぞれの決定までの道のりもお時間があれば、見ていただけると嬉しいです。


さらにものすごく余談ですが、つつみは文中で紹介したストレングスファインダーの魅力に憑りつかれ認定コーチの資格をとりました。ご興味がある方には割引コードをお渡しできますし、コーチングやチームビルディングセッションも可能なので、お気軽にご連絡ください。

明日は上岡遼大さんが「無敗営業への道」と題して記事をお届けして下さる予定です。営業の人は必読の予感がするタイトルですね。みんなで楽しみに待ちましょう!

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