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香りがするものを全部手放した話

世の中には香害なんて言葉もあるが、それについてではない。

私は香水や、精油のアロマディフューザーやお香が好きだ。
好きなので以前はたくさん持っていた。
だが猫と暮らすことになり、それらを全部処分した。
一部の香り成分は猫には毒だという。
猫のためなら毎日使うわけではない香水を手放すのは容易いことだった。
それを機に、衣類の洗剤や食器洗いの洗剤も無香料に総入れ替えした。
ここまで読んで極端だな、と思われたかもしれない。だが家族に重篤なアレルギーが出たり、寿命にかかわったりするかもしれないということであれば、きっとあなたも使っているものの見直しをすると思う。


無香料、も増えてはきたが

無香料の石鹸、無香料の洗剤、無香料のシャンプー…。
探せば探すほど、世の中に「無香料」が少ないことに気付く。
(そもそも香水好きにとっては、ボディケアやヘアケアに無香料のものがあったほうがいいのではなかろうか?)
まぁよくも同じ商品の”香り違い”をこれだけ出したものだと思うようなものや、名前を見ただけでは香りのイメージが曖昧なもので満ち満ちている。

私自身一部の香料にアレルギーがあるので、無香料にすることは何ら問題なかった。「サラヤ」には無香料のものが多かったので、家の洗剤や石鹸はサラヤ商品に総入れ替えとなった。シャンプーはなるべく猫に負担のないよう精油系の香りを除外し、香りの持続が長くなく、自分のアレルギーの出ないものを未だ模索中である。

無香料に変えて気付いたこと

無香料の洗剤に変えてしばらくすると、前の洗剤で洗われた服からする香りが気になった。前の洗剤につけられていたにおいである。
同様に、しばらく使っていなかった食器や箸からは、前に使っていた食器用洗剤のオレンジ臭がするのが気になって洗い直しが必要になった。
どうやら気付かない間に家の中は色々なにおいで満ち溢れていたようである。我が家には猫しかいないが、他の生き物でも人間より優れた嗅覚を持つものは、さぞかし鼻が辛かろう。

トイレ砂ににおいを付けたり、ペット臭が気になるからとフレグランスを置くよりは、さっと換気したほうがお互いのためではなかろうか。
(そもそも猫はきれい好きなのでいい匂いしかしない)

なお、我が家の猫は週に一度お湯で絞ったタオルで全身を拭いており、香料のついたペット用シャンプーのようなものは使っていない。おしぼり→乾いたタオルで拭くことで、全身をドライヤーのようなやかましいもので乾かす負担もない。(なお、この場合の負担は「猫にとっての」である。)

日頃から「これでいいんだっけ」を見直す意識を持つ

長くそばにいると「今まで大丈夫だったから」「少しくらいなら」と蔑ろにされがちな問題であるが、その積み重ねが家族の命に関わる。
新たな研究成果などにも日々アンテナを張り、「今までこうしてきたけど、これってどうなんだろう」という視点を忘れずにいたい。


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