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練習方法の見直し

レパートリーを増やすのは目標ではあったけれども決して目的ではない。昨年末には大台に乗って区切りもついたので、一旦目標からは外すことにした。ただ、曲を沢山知っていることが手段として有効かどうかはまだこれから見極めなければならないので、もうしばらくレパートリー数は温存したい。

放っておけば徐々に忘れてまた数が減ってしまうから、ローテーションはしないといけないが、流石に6週間以内に全曲をさらうのは負担が大きい。曲をさらう以外の練習をしないと品数は多いが味はイマイチな残念なファミレスのようになってしまう。

私の場合、記憶が曖昧になるのが6週間を過ぎたあたりだと分かったので、それで周期を6週間にしたのだが、当然のことながらもっと長い間やらなくても覚えていられる曲もある。逆に覚えたての曲はもう少し頻度を上げないとすぐに忘れてしまう。四日連続でやると忘れにくくなるというEbbinghausの忘却曲線も試してみたが、短期記憶から長期記憶に入っていっていない感じがしたので、どんなに多くても一週間に一度ぐらいの間隔は開けたい。

曲ごとにローテーションの周期を変えるには今まで使っていたFilemaker Goのデータベースを改造しなければならないが、Goの本体であるFilemaker Proのライセンス料を払うのも勿体無い。ということで、Google Sheetに移植することにした。

で、できあがったのがこれ。

Google Sheetで作ったレパートリ管理データベース

構造としては

  • 曲名 (A列)

  • 作曲者 (B)

  • スタイル (C)

  • キー (D)

  • 練習日 (E)

  • 周期(週単位)(F)

  • メモ (I)

に情報を入れると次回練習予定日がG列に入るようになっている。

上の画面で曲名が黄色くなっているのは、今日が練習予定日あるいはすでに予定を過ぎていることを表している。レパートリー全体の何パーセントを把握しているかも一行目(A1)に表示されている。レパートリーを維持したければ少なくともこの黄色になっている曲はさらわなければいけないというわけだ。

曲をさらったらE列の練習日に今日の日付を入れる(ショートカットは⌘ + ; )。

今日練習した曲は青で表示される

最近この新しいやり方に移行したばかりなので、未だほとんどの曲は周期が6週間になっている。曲をさらったタイミングで簡単だからもっと間隔を開けてもいいと判断すれば周期 (F列)を増やし、逆に難しければ減らす。

また、このタイミングで特にこの楽器でできるようにしなければと思った楽器名をメモ欄に書く。#BCLと書けばバスクラリネット(H列)が、#FLと書けばフルート(I列)に色がつくようになっていて、必要があればその色でフィルターをかけて楽器ごとの課題曲一覧も作れる。

黄色の曲をすべてさらうと上の画面のようになる。A1には練習した曲数とメンテナンス達成率も表示されるので、A列全てを選択してコピー&ペーストで日記に記録する。

以上の方法でレパートリー維持に必要な時間は短縮することができた。時間が空いたのでその分を楽器演奏技術の向上にあてることにする。

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