中村真一郎 / 続

合同会社続 代表 / にっぽん てならい堂 https://tenaraido.jp

中村真一郎 / 続

合同会社続 代表 / にっぽん てならい堂 https://tenaraido.jp 店主。 理念である「続く方の社会へ」向けて、物語をつないでゆく会社を経営しています。

最近の記事

情緒的な経営を。

情緒的な経営をしたいなと思います。 左脳優位というか。経営ってそういうイメージが強い。もちろん論理性は大事です。 けれども、経営には正解がない。論理だけではたどりつけないことがあまりに多い。最後は直感、覚悟、自分の気持ちひとつ。 つまりは情緒的に決断しなければいけない。情緒的に経営しなければ多いのに、なぜか経営が左脳マターに分類されてしまう場面は多い様な気がします。 仕事をすればするほど、経営をやればやるほど、学べば学ぶほどに、いつの間にか左脳の罠に陥っていく。それは

    • 「消費」を卒業して、「生活」しませんか。

      にっぽん てならい堂が2月15日で8周年を迎えました。 2013年のオープン以来、変わらず思い続けることは、「もう私達は消費をしたくない」ということです。 もちろんそれはむやみに原始的だったり、過度に我慢を強いる世界ではありません。それでは続かないと思いますし、そんな必要もないと思います。 てならい堂では「消費」という言葉を使いません。言葉には世界をつくる力も変える力もあると思うからです。 「消費」の代わりとして、てならい堂が使う言葉は「生活」です。 世に溢れる「消

      • 大阪都構想と1000年ブランドまつり

        都構想は、再度否決されましたね。個人的にこれは大阪の話でなくて、日本の話と捉えていたのだけど、率直に残念でした!日本は5年前に引き続き、大きな転換に失敗したのではないか、というのが自分の解釈です。 ところで同じく11月1日に、仲間たちが1000年ブランドまつりという素晴らしい講演会を催してくれました。 登壇いただいた3人の素晴らしいスピーカーは、200年以上続く老舗くずもち屋船橋屋の渡辺社長、観世流シテ方の武田宗典先生、そして『ニュータイプの時代』『世界のエリートはなぜ「

        • てならい堂、ブランドロゴとタグラインを変えました。

          にっぽん てならい堂のブランドロゴとタグラインを変更しました。 https://tenaraido.jp 2013年のオープン時より使ってきたタグラインである「週末、小さなコト始め。」を「子どもにつなぐモノとコト。」と改め、合わせてブランドロゴも一新しました。 「週末、小さなコト始め。」は、私たちがちゃんと知らないままにしてきてしまった、日本の生活文化や道具のことをちゃんと知るために、日本全国のモノづくり現場で体験してみよう、そして、その小さな体験をいつか大きな変化につ

        情緒的な経営を。

          onlineつくり手直買会を明日、開催します。

          onlineつくり手直買会という名の、オンライン催事の1回目を明日、開催します。 私たちにっぽん てならい堂ではこれまで、生活者である私たちが、道具が持つ物語を知るために、つくり手と共同で数々のワークショップを開催してきました。 私たちは、自分が使っている道具のことを案外と知りません。どこで誰が、どんな想いで作っているのか。つくり手がつむぐ"物語"と私たちの生活の物語とは、途切れてしまっています。けれどもそれが、つながっていた時代というのもあったのではないかと想像します。

          onlineつくり手直買会を明日、開催します。

          私たちの物語について

          私たちは、個人であっても、会社であっても、誰もが物語を生きている。私は、そんな風に考えます。 物語とはなんでしょうか。 私は、「ある主題について、固有の世界観に基づき、因果の連続として語られた一つの塊のこと」と定義しています。 誰の人生にも、いろんなテーマが溢れているし、固有の世界観をもっているし、大小様々な出来事が起こるわけです。これは会社や、ブランドにとっても同じです。 けれども、多くの人や組織が、自分自身の物語に気付かずに生きている、そんな気もしています。 人

          私たちの物語について

          続く森のはなし

          美味しい果実のなる森が 枯れかけています。 もともとは、 色んな木が生えている森でした。 けれど、誰かが植えた 美味しい果実のなる木の その果実があまりに美味しく、 森のみんなが望んだので、 その木ばかりが増えるようになりました。 美味しい果実のなる木がとても増えたので、 森はやがてぎゅうぎゅうになりました。 たくさん生えていた他の種類の木は、 いつの間にか、ほとんど 見当たらなくなっていました。 森はぎゅうぎゅうだったので、 木は高く高く伸びました。 木が高くな

          続く森のはなし

          「続」という会社のはじまり

          こんにちは。合同会社続(つづく)代表の中村です。 「続く方の社会へ。」これが私たちの会社のビジョンです。私たちと言っても、今日時点での社員は私だけですが。さて、この会社を始めるきっかけの話をします。 私は、前職で日本の中小のものづくりをしている人たちと仕事をする機会がありました。伝統的なものだったり、手仕事に近いものであったりといった彼らのものづくりは、なかなか厳しい状況に置かれていました。 あと5年10年なら何とかなるかもしれない、けれど社長を継いだばかりの若い世代

          「続」という会社のはじまり