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「専門誌の記者によるレポート」寄稿 記事まとめ

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外食産業、スーパーマーケット、コンビニなど、国内を中心とした小売業界の話題、注目のトピックについて、専門誌の記者ならではの視点でレポートしていただきます!
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記事一覧

バーチャルファッションの可能性 ライフスタイルに合わせて多様な楽しみ方が広がる!

アパレルブランドでは、新たな収益確保やファンのロイヤルティ向上、サステナビリティの観点などから、3DCG技術やNFT技術を活用したバーチャルファッションを展開する企業が出てきています。北米を中心に市場が拡大する中、日本にも少しずつその流れが来ているようですが、そこにはどのようなポテンシャルがあるのでしょうか? 今回は国内初のバーチャルファッションレーベルの動向を中心に、バーチャルファッションの可能性について「ファッション販売」編集部さんにレポート頂きました。 新型コロナウイ

もはやDXに頼るより方法はない! 人口減少、人手不足時代の無人店舗の意義と可能性

スーパーやコンビニの数が減っている地方はもちろん、都市部でもちょっとした買い物がしたいときに、意外と近くにお店が見つからないことはありませんか?人口減少や人手不足が深刻化する中、買い物に利便性を求める消費者と、ビジネス採算性を求める小売企業、双方のニーズを満たす解決策が待ち望まれています。 その手段の一つとして注目を集めている無人店舗の可能性について、「販売革新」編集長 毛利英昭さんにレポート頂きました。 2016年12月にアメリカでオープンした無人店舗「Amazon Go

リテールメディアは、小売業にとって新たな収益源になるのか?小売業の新たなB 2 Bビジネス、高まる期待と課題

買い物をするとき、商品がたくさんあって何を購入すればいいのか悩んでしまうことがありますよね。そのような中で、いつも利用するお店から興味のある商品をおすすめされて購入を決めたことはありませんか? このようにオンラインショッピング・店頭どちらにおいても、興味・関心のある情報を最適なタイミングで受け取ることができるリテールメディアは、消費者により良い購入体験を提供できる可能性があります。さらに消費者だけではなく小売企業や広告主にとってもメリットがあることから、今後のさらなる成長が期

取り残された地域や生活者を支援する スーパーとドラッグストアの移動販売

住み慣れた街ではあるものの、人口減少や高齢化、その他の理由のため徒歩圏内にお店が無く、日常の買い物に不便を感じているケースを耳にします。 そのようなニーズを満たすサービスとして移動販売車が注目されていますが、人々に求められている理由は他にもあるようです。 今回は既に移動販売車の取り組みを進めている各社の事例について「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポート頂きました。 全国的に過疎化が進み買物困難者が増加移動販売車が全国で広がりを見せています。スーパーマーケットやコンビニ、

衣食住が揃う総合スーパーが再び輝くためのポイント

日常生活に必要なものが取り揃えられている総合スーパー。近年は、キャッシュレスやプライベートブランドの開発、宅配サービスを取り入れるなど、消費者ニーズの変化に合わせて進化している印象です。しかし、最盛期のような輝きを取り戻すためには、さらなる変革が必要なようです。 今回は各社の取り組みを通し、これから求められる総合スーパーの在り方について「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポート頂きました。 総合スーパーとは、衣料、食品、住居関連の商品を一つの館に集めた業態です。一般的にGM

続く値上げと消費者の生活防衛

”物価が上がっている…”と、様々なシチュエーションで感じることが多いのではないでしょうか? いつも購入している商品がいつのまにか高くなっていた!とか、 毎月の電気代が想定以上に!という事を体感しているのではないかと思います。 こういった日常生活への影響はまだまだしばらく続きそうな状況の中で、節約は大切ですね。 そんなニーズに対し、スーパーや食品メーカーでは消費者を応援するために様々な工夫をしているようです。今回は消費者ニーズに合わせて変化している、食品トレンドについて「食品商

インバウンドに人気のお店のマル秘テクニックとは

多くの人が街を行き交い、飲食店もかつての賑わいを取り戻しつつある印象がありますが、業態によってはコロナ禍前と比べ、まだまだ売上が伸びきらない状態が続いているようです。 その突破口として注目を集めているのが、インバウンド集客。一部ではコロナ禍以前の実績を上回るほど訪日外客数が増加している中、円安の影響もあってインバウンド消費に期待がかかっています。 今回は、インバウンドの集客に成功している飲食店の取り組みを「飲食店経営」副編集長の三輪大輔さんにレポート頂きました。 2022

冷凍食品は買い置きではなく いま食べたいから選ぶ時代に

忙しい時でも簡単においしく食べられるため、常備品として欠かせない冷凍食品ですが、近年は本格フレンチやスイーツなども楽しめる冷凍食品専門店が登場する等、商品バラエティの豊富さには目が離せない状況になってきています。 今回は、そんな冷凍食品専門店をオープンさせた新しい取り組みについて「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂きました。 “日常づかい”に加えて“特別な日”を演出「冷凍食品が従来の弁当のおかずに代表される、いわゆるストック型の消費から、今後はおいしいディナーやスイ

最新AIとロボティクスを搭載したイオン「グリーンビーンズ」の革新

ここ数年で世の中に広く浸透した、ECやネットスーパーなどのサービス。コロナ禍をきっかけに日用品や生鮮食品をオンラインで購入し、そのまま継続利用している人は多いのではないでしょうか? 富士経済が2023年5月発表した「通販・EC・ネットスーパーの国内市場調査」によると、ネットスーパー市場は生鮮食品や米、飲料類を中心に堅調な需要があることに加え、流通大手による取り扱い品目数の増加やサービス対応店舗の拡充、エリアカバー率向上による利便性向上と単価アップから、さらなる市場拡大が見込め

リアル店舗で訴求する新商品は人の接客か、アバターか、デジタルサイネージか?

家や職場の近くに何店舗かコンビニエンスストアがあるのに、なぜかいつも行くお店が決まっていることはありませんか? 何気なく通っているお店にも、自分なりに購入しやすい・商品を選びやすいなど、ついリピートしてしまうポイントがあるように思います。 そのようなお客様を獲得すべく、コンビニ各社でもたくさんの商品が、より多くのお客様の目に留まるような工夫をしているようです。 今回はそんな各社の取り組みを、「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂きました。 コンビニでは毎週約100アイ

“鮮度と価格”で勝負する! 群馬県で大人気の生鮮食品のディスカウントストア「アイザワ」

2023年、食品の値上げが様々なところで取り上げられている中、セール品をタイミングよく購入したり、まとめ買いをするなど、「買い物をいかに節約しやりくりするか」ということは日々の重要な課題ではないでしょうか? そんな中、常に新鮮な食材を売るだけではなく買い物客が〝お得〟と実感できる価格を打ち出している人気のお店があるようです。 今回はそんな「主婦の味方」をモットーにするディスカウントストア・アイザワの魅力を、「食品商業」編集長 毛利英昭さんにレポート頂きました。 群馬県の太田

エー・ピーホールディングスと串カツ田中。大手外食チェーンの新社長が仕掛ける新業態と海外戦略の全貌

今や様々なジャンルのレストランが国内に存在し、気軽に世界の料理が食べられるようになっていますが、一度は現地で本場の料理を食べたいと思ったことがある人も多いのではないでしょうか?そして、海外で食した際に、その本場の味に感動し、満喫する一方で、日本で食べた時と少し違うかも?という体験をしたことがある人もいると思います。 この「違い」が重要な要素。海外出店を成功させるためには、それぞれの国の食文化や食生活に合わせてローカライズするなどの工夫が必要なようです。さらに味の工夫以外にもマ

多様化する生活者に対して「松竹梅」の全方位MD改革を推進

コンビニスイーツをはじめ、お弁当やおにぎり、お惣菜といったコンビニグルメはメディアで常に取りあげられており、ヒット商品も多数存在しています。そして、オリジナル商品(PB)やコラボ商品は、企画力やクオリティにこだわった商品も多く、注目商品はコンビニ各社の差別化にもつながります。 そのような消費者の多様なニーズを捉えた商品展開の背景には、どのような戦略があるのでしょうか?大手3社のMD(マーチャンダイジング=商品政策)について、今回は「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂き

立ち飲み業態から、次のトレンドが生まれるかもしれない深い訳

2023年4月に総務省統計局が発表した「サービス産業動向調査」の2023年2月分結果(速報)によると、飲食店などを含む「宿泊業,飲食サービス業」が11か月連続で売上高が増加しており、サービス産業の売上高増加に寄与していることを報告しています。 コロナ禍では飲食サービス業のビジネス全体が停滞し、生活者のライフスタイルの変化から各店舗でテイクアウトやデリバリーサービスを始めるといった動きがみられました。 そして、外食ニーズが徐々に回復しつつあるアフターコロナにおいて、生活者の意識