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作者の意図


 ハーシュは、作家の意図とは「言葉によって表現された意図」を指すと言っている。だから、作家が使った言葉を吟味することで、作家の意図に迫れると言うのだ。新批評と違うのは、作品一つが独立して、同じ作者でも他で書いた小説とはあくまで別物、というのが新批評の考え方で、作品一つが必ずしも作者の意図全てを表現してるわけではない(従って、作者が言葉によって表現した全ての作品から、作者の意図を推し量るべきである)というのがハーシュの考え方になるのかな。じゃ、その意図がどこから出てきたかまで考えるとすると、作家の生い立ちとか、作家研究までが必須のものになってくるのではないかな。どこまでハーシュは必要と考えていたんだろうか。

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