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収益化時代の作家戦略とは

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書籍化等の商業ベースに依存せず、自身のコンテンツでも収益化(マネタイズ)によって生計を立てられる作家戦略に参考となる記事を集めたマガジン
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マガジン紹介『収益化時代の作家戦略とは』

特に宣伝もしていないせいか、このマガジンの存在に注目以前に知られていないのかとも、今更ながら思った。なので、趣旨の説明を兼ねて紹介をさせていただきたい。 今まで自分自身も昨今、大きく変化している作家スタイルに関して書いてきたが、そのベースとなった記事や参考とした記事、その他にも参考になりそうなnoteの記事をまとめたマガジンとなる。 実際、noteでは有名無名、実績に問わず多くのクリエイター達が活動している。そして、有名無名に関わらず等しく収益が得る機会が存在している。

プレスリリースを公開します。

まず最初に、 拙作『カルトに厳しいギャル』をウィッシュリストに追加してください。 5/3に発売予定です。 ウィッシュリストに入れなくてはならない、理由はこれからお話しします。 これは非常に驚くべき事実であり、皆さまに伝えるのは心苦しくもあるのですが、 『カルトに厳しいギャル』をウィッシュリストに追加している人のうち、 実に100%の人々が『カルトに厳しいギャル』をウィッシュリストに追加しています。 つまりあなたも『カルトに厳しいギャル』をウィッシュリストに追加すること

KDPでアカウント停止されたけど、復活の呪文で蘇った話

1.KDPって何?  KDPはキンドルダイレクトパプリッシングの略で、電子書籍の直接販売です。  私は版権切れの小説をKDPして、アマゾンで電子書籍として配信しています。  1997年にライターデビューしてから27年、文筆業者として働いてきました。なにしろキャリアが長いので、地方文学賞を受賞してそれっきりとか、雑誌掲載の短編とか、依頼されて書いたけど出版社が倒産して本にならなかった小説とか、山ほどあるのです。 2.出版契約は解除している。  絶版書籍で電子書籍にもならなかっ

ストレートエッジの2023年総括

株式会社ストレートエッジの三木です。 弊社は主に作家のマネジメント業務、ならびにIPのプロデュース業務を行っております。『携わるクリエイターが創るIPを媒体に依存せず最大限に拡張し、多くの人々に知ってもらうこと』ことを目指し、業務をスタートしました。 設立は2016年4月。なんともう7年と8ヶ月が経ちまして、時の流れは早いもので……。サムネイルの画像は、設立ちょっとしてオフィスを初めて借りて引越し中の写真です。懐かしい……! 毎年この時期に一年間を総括しておりまして、今年

『ティアムーン帝国物語』がアニメ化したので、少しだけ「悪役令嬢モノ」の話

前置き秋アニメが始まりました。 まだあまりチェックできていないのですが、とりあえず『ミギとダリ』の映像化とか面白かったです。 そして、今期の悪役令嬢系アニメとしては、『私の推しは悪役令嬢』や『ティアムーン帝国物語』が始まってます。   『ティアムーン帝国物語』の概要 『ティアムーン帝国物語』の原作は、「小説家になろう」のラノベ。 「パンがなければ肉を食べればいいじゃない」とか言っていた主人公が、革命でギロチン死。 8年前にタイムリープして、今度は処刑されないように

有料
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【告発】正籬副会長の息子は本当に適切な副業許可を得たのか?

今回は、世間様というよりはNHK内を揺るがせているこの記事の件について深掘りします。 結論からいきます。「許可を得た」のが真実だとすれば、それこそが不正以外の何物でもありません。協会時代に番組関連本を出した事のある私からしても信じられない事です。 既に、秋の組合闘争でも各局で「副業」の恣意的な運用や協会上層部への忖度について議題に上がっていると聞きます。NHK職員からすれば、誰がどう見たって許可された前例が無い異常な事案なのです。 実は私の在職中から噂にはなっていました

AIを利用したイラスト作成!意外と直感的に使いやすいSegmentation

 こんにちは、一般イラストレーターです。StableDiffusion関連の新しい動きがあまり無いようですが、如何お過ごしでしょか?openposeの精度向上したDW openposeが登場したくらいですかね。  さて前回の更新で一年間毎月更新を達成しましたのでもうそろそろ良いかと思ったんですが、なんか複雑で面倒そうで放置してたcontrol netのsegmentationを試してみたところ、意外と直感的に塗れて結構使い易かったのでご紹介します。segmentationは

兼業漫画家、編集さんを個人で頼む

こんにちは、ながたです。 商業誌で描いてた漫画の続きを自分で同人誌や電子書籍で出したりしています。 基本的に全ての制作作業を1人でやっています。 ネーム進行の敵 1人で長いネームを作る時の最大の敵は「これ面白いか…?」てなる自分です。  自分の場合割と長くて混み入った話を作りがちなので途中でこの敵に翻弄されると完成までがひどくしんどい道のりになります。 そういう作業をずっとしていると客観的な目線で見てくれる人が欲しいな…と思います。商業誌はそれがあるのがやはり大きい。

フリー編集者、同人誌のネームを読む

ハーイこんにちは! 漫画家の永田礼路さん(@nagatarj)による記事「兼業漫画家、編集さんを個人で頼む」にてご紹介いただきました、フリー編集者の根本です。 「同人誌で漫画を作るにあたり、個人的に編集者を依頼してみた」というお話なのですが、ありがたくもご指名いただき、楽しい経験をさせていただきました。 経緯は永田さんの記事 ↑ をお読みいただきたいのですが、このたび『螺旋じかけの海』完結巻(5巻)が本になるとのことで、このケースに関して編集サイドから感じたことを書いて

漫画原作の仕事の流れについて

漫画原作者の今井真椎です。 最近、「漫画原作の仕事って何?」と聞かれることが多いので、 「漫画原作をやってみたい(依頼してみたい)んだけど、仕事の流れがわからない!」 という作家・漫画家・編集さん向けに、 漫画原作の仕事の流れをまとめてみることにしました。 ※私のプロフィールはこちらをご覧ください。 ※本記事は、横読み漫画のプロット・シナリオ原作について「私は普段こうやっているよ~!」という内容をまとめたものです。皆様のご経験ともし違う点がありましたらぜひ教えてくださ

未経験からマンガ編集者になれた理由【入社1年で担当作リリースまで】

こんにちは!taskey STUDIOです! taskeyの社員の中には、全くの未経験からマンガ編集者になったメンバーも多いのですが、今回はその理由を、入社してちょうど1年のマンガ編集者 奥本さんに聞いていきたいと思います! 1. 1人前になるまでには3ステップ──奥本さんは、入社されてからマンガ編集者として1人前になるまで、どのようなステップがあったのでしょう? 奥本:大きく3つのステップがあって、  ①先輩編集者のアシスタント(2〜3作品)  ②制作同行(3作品以

【最新版】Webtoon、こうやって作っています!制作工程を全て公開!

日本で馴染みのある漫画制作というと、出版社所属の編集者と漫画家での制作を連想される方が多いかもしれません。 しかし、ソラジマではスタジオ型を取り入れて、分業制でWebtoonを制作しています。なぜなら、Webtoonはほとんどがカラーで制作されているため、従来の制作スタイルでは週間連載が難しく、各クリエイターの負担も大きくなるからです。 6〜7人のクリエイターさんがチームとなり、一つの作品を制作するスタジオ型(分業制)は自分の得意ポジションでスキルを発揮できるため、クリエ

ライトノベルのデザインはいかにして決まるのか?『不死探偵・冷堂紅葉』の場合

こんにちは。GA文庫編集部の編集いちごちゃんです。 今日はライトノベルの「カバーデザイン」が決まる過程について、とある作品を元にお話したいと思います。 その作品とはズバリ―― 第15回GA文庫大賞受賞作 『不死探偵・冷堂紅葉 01.君とのキスは密室で』 ライトノベルで学園ミステリーに挑戦した作品です。 主人公と謎の転校生・冷堂紅葉のボーイミーツガールでもあります。 上記のカバーデザインが決定するまで、さまざまな案を検討しました。 ①まずは元のカバーイラストをご紹介!

ライトノベル市場半減への提言

ライトノベル市場が半減した。 コロナ禍もありマンガの需要が増えたにも関わらず、同じエンタメジャンルに属するライトノベル(ラノベ)は半減したという。 この衝撃的な事実をどう捉えるべきだろう。 ここには数字のトリックというべきものもある。 つまり、この調査は「文庫」に限っているということだ。 事実として、ライトノベルの主要市場は単行本によりはじめている。ライトノベルは大判・単行本で売られることが主流になりはじめた。ライトノベルというジャンルを開拓し、現在も市場を牽引するKADO