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スピーチが大キライな件。

タイトルのとおり、私は大勢の前でスピーチするのが大嫌いです。

私の会社では週明けに必ず全体朝礼があり、グループ会社も含めて約200人くらいが一堂に介します。五十音順でスピーチする順番が回ってきて、4〜5人が1分間スピーチをしないといけないんです。

で、今日がその日でした。約2ヶ月くらい前にスピーチの順番が配信されるんですが、もう回ってくるとわかったら、手帳に書き込むわ、卓上カレンダーに書き込むわで、そこからネタ探しを始めます。もう前々日くらいから心臓バクバクなのです。

大抵の男性営業マンの話す内容は「月末なので、処理漏れのないように」だとか「今期立てた数値目標の達成度がどうの」とかまーったく面白くないんです。みんな同じ。はたまた「梅雨の時期なので、運転事故を起こさないように」や「風邪が流行る時期なので体調管理をしっかりとします」とか、バカの一つ覚えか!と言いたくなるような内容もあります。

そんなのは、イヤなんです。人前で話すのはニガテだけど。

どうせなら、インパクトのあるものにしたいんです。あとで誰かにイジられるくらいの内容なら儲けもんです。

で、多分殆どの社員が私が映画狂だと知ってるんですが、それはこれまで、映画をテーマに話し続けてきたからだと思います。

とにかくこじつけでもいいから、自分が好きなものなら、まだ話せるかなと。

これまで話した内容を思い出してみる…

・エンドロールを最後まで見ると発見がある
・よく通っていた映画館が潰れてしまって…
・お気に入りの映画館について
・映画館の入っている梅田スカイビルが外国人観光客に人気の理由とそれとは裏腹にあまりにも観光客に不案内な件
・R指定の解説(R15やR18の違いなど)

ネタがなくなってきました。でもここまできたら映画について話すと決め、今回選んだのは、渡辺謙と真田広之について、でした。
私は渡辺謙より真田広之推しなので、真田広之の仕事のスタンスについて話し、オチはこれから公開される「追憶の森」がアメリカ本国での上映が未定だということを話した次第です。別に真田広之の熱烈なファンでもないんですが。

そうすると、朝礼後、色々な人が話しかけてくれるんです。「私も真田広之がいいです」とか「追憶の森ってやっぱそんな感じなんやなー」とか、「ディカプリオのは観るん?」とか。

結構みんな映画に興味あるんや、と嬉しくなります。

話すときはガチガチで、文章にしてみた内容もところどころ端折ったりしているんですが、終わったからもういいのです。

というわけで、自他ともに認める「映画好きな私」が確立され、終業後、サッサと帰る私を見て、みんな「あ、つぶまるさん、今から映画ですか?」と声をかけてくれたりします。

80%くらいはそうなんですが、違う時もあるんだよ、と言いたくなったりする今日この頃です。

あと、奇をてらった内容を話そうと枕詞のように「私ごとではありますが」と前置きする人のほとんどが、全然「私ごと」ではなかったりします。というかスピーチする時点で、私ごとでいいやないのと。

身内のことを話すときに「父から話していただき」とか宣ったり、何でも締めくくりを「ビジネスに置き換えましても」と苦し紛れに置き換えようとしたりする人に対して、無理せんでええわーーー!と言いたくなる私は、やっぱりスピーチが大キライです。

#エッセイ #コラム #会社 #スピーチ #私のこと #週明けは憂鬱


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