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どんな「手帳術」もピンと来ないので

毎年手帳を買うのに、「手帳術」なんてものを意識したことがない。
ので、2024年度の手帳を使い始める前に少し考えてみました。

こんにちは。ここ3年ロルバーンに惚れ込んで使い続けている人です。


手帳術なるものを実践するにあたって、まずは他の人がどんな手帳を使い、どういうことを書いているのかを知ろうと思いました。
ありがたいことにnoteには手帳術の記事があふれています。
目についた記事をあれこれと読んでみました。
けれど、年間や月間の目標を立てる、日々の決まった記録をつける、思考をまとめる振り返りをする、アイデアを繋げるために目次を作る、ありがとうの気持ちを書く、みたいなものはピンと来ないまま。バレットジャーナルは絶対に無理だと思ったし、収支管理にはスマホのアプリとエクセルを使ってるし…。
体調管理というのはちょっといいなと思いましたが、メンタルの悪いときには手帳を開かないので続かない気がします。
毎日ToDoを書くのも気が急く感じがして好みではなかったです。
手帳の種類も様々で、バーチカル、ToDoリスト付き、目標を書く欄があらかじめあるなど、山ほどあってクラクラしました。見た限り、使用者が一番多いのはやっぱりほぼ日手帳だった気がします。数種類使い分けてる人もいるんですよね。すごいな。

けれどわたしの手帳はロルバーンひとつ。
潔いほど何もありません。


ロルバーンのいいところは「自由なページが膨大にある」という点に尽きると思います。年間予定表と月々のページがあって、それ以降は方眼の自由ページがどっさり!
わたしはそこに、延々と日記を書いています。なんなら朝からページを開いて「今日は何しようかな」から始まり、数時間ごとにその時々の感情や出来事を綴り、イライラももやもやも全部吐き出して数ページにわたって書くことさえあります。書きたくない日は書かないし、1日ごとにページを変えたりもしない。書き終わっているところから2行だけ空けて次の日付を書き込みます。
大きな予定とかやりたいことリストとか、なんか「日記じゃないもの」は最後のページから逆に向かって書いていくので、埋もれることもありません。

ひとつだけ決めているのは、仕事の予定は絶対に書かないってこと。

休む予定と給料日以外の仕事情報は一切書きません。
マンスリーのページは楽しいことや気になった予定、新刊の発売日などで埋めます。カレンダー通りの仕事なので埋まっていくのは土日がメイン。いや、そもそも友人付き合いが少なくて予定がないので全然埋まらないんですけど。白紙に近い月もあるんですけど。
それでも仕事の〆切や進捗なんかは絶対に書かないです。
手帳の中身はプライベート一色。
そうすると見えてくるものがあります。


つまりわたしにとっての手帳は、「管理ツールではない」ということ。


そう思えば「手帳術」というものがピンと来ないのも頷けます。
管理したいんじゃない。自由にしたいんだ。
だからロルバーンの果てしないフリーページを愛してるんだ。

たくさん記事を読んだ中でひとつ、気に入った言葉がありました。
「手帳でデトックスする」
つまり、人に言えないような感情や出来事も全部吐き出してしまえるのが手帳のいいところだってこと。ああ、わたしの手帳はこれだ!
いろいろ読んだせいでどなたの記事だったか分からなくなってしまって、リンクを貼れないのが申し訳ないです。
適当にペタペタとシールを貼って、マステで囲ったりして、黒のフリクションでひたすらに文字を書いている。たまにオレンジのペンも登場する。どこに何の出来事が書いてあるのか、どこからが何月なのかも分からない。でもわたしはそれが楽しいんです。
たまにパラパラとめくってみて、この辺はヤバい時期だなとか、楽しさが先走るあまり字が汚いなとか、あまりの苦しさに日付だけ書いて本文が書けなかった日があるのを見つけて当時の心境を思い出したりしています。


本当はね、手帳の使い方で憧れてる人もいるんです。
過去の自分から現在の答えを見出すような、そんな手帳の使い方をしている人です。ただの日記じゃなくて、「どんな風に苦境を脱したか」のヒントが書かれた自分だけの辞書みたいな分厚い手帳。
でもどう頑張ってもそういう書き方はできませんでした。
ので、今は自分が楽しいやり方を続けていこうと思います。デコり方も中途半端だし、何か未来の自分のためになるようなことは書けないけど、今の自分を少しだけ救うことはできる手帳。


「自分救済手帳」
これがわたしの、いわば手帳術でした。


これからもよろしく、ロルバーン。たくさんの自由をくれる手帳。
あ、でも2024年度の日記では、せめて月ごとにページを変えようかな。

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