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寝落ち前の読書での『文章自動生成』について

わけのわからないタイトルで申し訳ない。
しかしこう表現するしかなかった。

自分が現在……いや、過去からずっと悩まされている問題だ。


「火星の人」を読み終え、いまは同じ作者の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読んでいる自分だが、まあ進まない。
現状の進行度は上巻の5分の3といったところだろうか。

いやいや作品は普通におもしろいしワクワクするのだが、
読んでいるとめちゃめちゃ眠くなってしまうのだ。

いやホントに、作品の内容は面白いはずなんだけど……。

おそらくだが、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は「火星の人」以上に科学的な要素てんこ盛り感が強いからじゃないかと思う。
科学の素養がない人間にとっては、「面白いんだけどなんかよくわからん」という状態になっているわけだ。

おそらく、”意味不明な哲学書を読んでいると眠くなる”というアレと同じ現象が起きているのではないだろうか?

だが良いこともある。
布団に入っても常に1時間以上ダラダラして眠れない自分が、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読むことで速攻で睡眠モードになるのである。

おかげで無駄な覚醒時間が減って素晴らし……本が読み終わらんわ!!


……さて、「もう朝に読めよ」で解決しそうな話は一旦置いておくとして、この眠りにつく前の読書で毎回起きる現象が、『文章の自動生成』である。

例えば以下のような文章があったとしよう。

目の前に見える物体の構造はこうだ。
四角い台座の上には一本の軸があり、そこから円錐形の居住区のようなものに繋がって、それは緩やかに回転している。
果たしてこれが一種のオブジェなのか、はたまた居住区なのか。
正直なことを言うと、この回転の意図は僕にはよくわからないのだった。

この文章を、「あ~ねむい~~~……寝そう~~~……」という状態で見ていると、以下のようになる。↓

目の前に見える物体の構造はこうだ。
四角い台座の上には一本の軸があり、そこから円錐形の居住区のようなものに繋がって、それは緩やかに回転している。
「でも君は昨日チキンサンドを食べていただろう?」
ダニーがそう問いかけたのは仕方のないことだ。なにせ明日は歯医者にいかなければならないのである。水を飲んで備えることにしよう。

なにこれ……?


そう、眠る直前の読書では、自分は毎回こんな意味不明な文章が数行読むごとに挿入されるのである。
意味不明すぎて気づくからまだマシだが、もしこれが良い感じの文章で生成されていたら、ある本を読み終わったはずなのに実は自動生成した別作品読んでましたという展開もあり得る。

そしてこの自動生成された文章は、最初は普通に印刷されているように見えているのが困り物で、「なんかおかしいな……?」と気づいて意識を集中すると、段々と本来の正しい文章に戻る。……いや厄介すぎるわ!

この文章自動生成のせいで、同じ行を何度も何度も確認しながら読む羽目になり、ページ数は一向に進まない。

そしていよいよ眠気がピークに達し、栞を挟むのも忘れて本を閉じるので、毎回また読み始める際にはめんどくさいことになる。


一体これは何なんだろう。

正直なところ、その一瞬だけ夢の世界にいるような気もする。
”本の何行かを意味不明な文章に入れ替えるだけの夢”だけど。

自分と同じようなことになっている人が居ないか探そうにも、貧弱な検索能力しか持たない自分ではネットの海から情報を釣り上げることが出来なかった。

今やAIに小説を書かせている世の中である。
もしかしたら自分よりも圧倒的な精度で文章を自動生成出来る人は、実は読んでいる本とは全く別の内容を読んでいる可能性も……!!


なんかこう、心あたりがある方はコメント欄やらなんやらでお知らせいただければ幸いです……。


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