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【映画】オデッセイ、やっと見ました。【火星の人】

小説「火星の人」を原作に作られた映画である「オデッセイ」。
小説を10時間かけて読破し、映画も見なきゃと思いながら気づけば2週間。やっと映画を見ることが出来た。

ありがとう、U-NEXT

(以前の記事はこちら↓)

以前の記事で、「小説読んでも情景が思い浮かばない!!いや一部は浮かんではいるけど、なんか正しくなさそう!!」と騒いでいた自分なわけだが、映画を見た今では、「わりと自分の想像、良い線行ってたんじゃない?
というちょっとだけ自己肯定感の高まる結果となった。

いやもちろん、小説を読んだ時点での考えていた情景とは異なる部分はいくつもあった。簡単に以下に挙げていくと・・・

  • 宇宙服がめっちゃ動きやすそうなタイプだった

  • ヒドラジンからの水の作り方がやっとわかった

  • パスファインダーのカメラで文字をやり取りする方法がやっとわかった

  • 爆発シーンの情景がしっくりきた

という感じで、簡単に挙げただけでもこれだけある。
やっぱり自分の頭で描くだけでは限界があるということだろう。

以前、「小説を読むより映画を先に見たほうがよかったんじゃ……?
なんてことを言った自分だが、今回オデッセイを見て抱いた感想は、
小説を先に読んでおいた方が良い!」というものだった。

その考えに至った理由としては、映画は小説よりも明らかに情報が足りていないと思ったからだ。

いや、「情報が足りない」とか言うと、なんだか映画を叩いているような感じになってしまうがそういうわけじゃなく、つまり映画だと3秒の映像で流してしまうようなカットを、小説だと10行20行かけて説明できるのだ。

もともと理解力の足りない自分のような人間にとっては、丁寧に長々と説明してくれて、自分のペースでそれを理解できる小説の方が向いていたということ。

なにせこの映画……というか原作は、そこそこの科学知識がないとちょっと厳しめな要素が相当な量散りばめられている。
映画でなにかやってるシーンを簡単な説明と一緒に流したとしても、初見では理解できない可能性が高いんじゃないだろうか?

自分は小説を先に読んでいたおかげで、今回かなりスムーズにこの物語が理解できた。(そりゃ内容を知ってるんだから当然だが)

「ああこの物体は小説で説明されてたアレか」
「これで車内の温度を上げるわけか」
「この描写は長旅用の太陽光パネルを積載してるってことだな」
などなど。

これらは映画だけ見た状態では、自分は多分理解できていないと思う。

いやいや、映画の出来が悪いとかいうわけじゃない。
そもそも映画というものは自分が10時間かけて読んだあの物語を、
2時間という短さに圧縮しているのだ。

そりゃもう削らなければならない描写のオンパレードにもなるし、各装置がどんな意味を持ち、どんなふうに動かすのかなんて描写をいちいちやっていたら映画が5時間にも6時間にもなってしまう。

だから結論としては、

どっちも見よう!!


である。


映画によってビジュアルがはっきりしたのはとても良かったと思うし、さらに作品の世界を好きになれたと思う。
しかし映画を楽しむためには、小説を読むことで得られた細かな情報を知っていることが非常に重要だと思うし、なにより知っておくとさらに楽しい

映画は時間の制約により、小説での細かな説明ローバーでの長い旅路そのための準備の描写などがあまりにも削られてしまっているので、小説を読まずに映画だけでこの作品の世界を終わらせてしまうのはちょっともったいないと思う。

なにせ映画だと最初の地点からアレス4のMAVまでの3000キロを越える旅が一瞬で完了してしまうのだ。
旅路の途中で起きる絶望的なアクシデントとその回避がなかったことになっていたのは驚きだが、それが映画の時間制限というもの。
(上映時間が3時間なら行けた気もするが……)

だからどっちも見よう、という結論となった。
どちらにも良さがあり、相補的に作用していると自分は思う。


さて、今回の件でちょっと想像力に自信がついたので、
プロジェクト・ヘイル・メアリー」は小説を読んでしまうことにした。

今度は上下巻で何時間かかるのやらだが、小説を読む楽しさを久々に思い出したのだ。この機会を利用しない手はない。

まだ全然読んでないが、今からもう映画も楽しみだ。

いつ読み終わるかは不明


きっかけをくれた西尾維新のフリーペーパーには感謝しないといけない。

やっぱり本を読むのは楽しい。

歳をとると本を読むのが辛くなるという。
今のうちに楽しんでおこう。

いや、アレクサのkindle読み上げ機能がまともにさえなってくれれば、老人になっても本は楽しめるのか……?

自分は結婚しなさそうなので、どこかの偉人のように延々と妻に音読をさせるわけにもいかない。

是非とも50年後くらいまでには、電子書籍の読み上げ機能を快適なものへと進化させてほしいものだ。


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