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#01 ミステリーがはじまる夜

ソレを見たのは、ちょうどお昼前のことだった。
仰向けで四肢を広げて、横たわる死体
なぜ、こんなところに。

ぶるると、全身に冷気が駆け抜けた。
同時に、わたしの脳裏にこの言葉がおりてきた。

「なんとか、片付けなければ!」

しかし、思いとは裏腹に、体は動こうとしない。
ぴくりともしないソレに、体は無言の恐怖を感じていた。

かさかさの肌。
生気のない瞳。

わたしは、目を背けた。
とりあえずパートナーが帰るのを待つことにしよう。
わたしはおびえる体に従うように、いそいそとその場を離れた。

――夜。
いつも通りの時間に、パートナーが帰宅。

早速わたしは事情をはなし、現場に向かってもらった。

二度とみたくないとの想いで、パートナーに先導を渡し、現地を確認してもらうと、まさかの言葉がかえってきた。

「死体なんてないよ?」

頭が白くなった。

「なにいってるの、そこの右のほうに――」

指差して、目が点になった。
そこには、なにもなかった。
死体が、消えた??

いやいやいや、ホラーじゃん!
他の人も入れない場所だし、あったはずの死体がなくなるなんて、ミステリー以外のなにものでもない。

昼間見たものが、幻であるはずがない。
まさか、やつはまだ、「生きて」いる?!

その答えにたどり着くのに、そう時間はかからなかった。
いくら思い返しても、昼間のアレが生きていたとは考えにくいが、そうでなければ説明がつかない。

わたしは神経を集中させた。
索敵モードに切り替える。
もしアレが生きていたと過程すれば、わたしの身の安全は保証されない。

しかし、周囲に気配はない。

「見間違いじゃないの?」
と、パートナー。

「そんなわけない」
と、わたし。

「いないものはしかたない」
そういって、パートナーがその場を離れようとした瞬間。

「いたーっ!!!」

わたしは壁を指差し、大声をあげた。
そう、そこには、昼間ひっくり返って死んだように転がっていたはずの大きなアレが、ゆったりと歩く姿があった。

というわけで。
いきなり小説風にはじめてみましたがw

これのオチは、「カメムシ」でございます。

いや、カメムシってさ、洗濯物とかにつく、つぶしたらくっさい小さい丸いやつだと思ってたの。

でもね、今回のはね、なんかさ、転がってるときはショート丈の太めのバッタかなんかかと思ったの。
かっさかさのすっかすかだし、ぴくりともしないし。

サイズ的には2~3センチくらい?
(恐怖で少し盛り気味かもしれない)

パートナーに「カメムシ」だと説明されて、まさか、と疑ってしまいましたよ。

田舎のカメムシってこんなでかいの?って。

でも、調べるとね、カメムシってめっちゃ種類がいるらしくて。
日本には実に1000種類以上もいるとかなんとか。

私が大阪時代に見ていたものも、確かにカメムシ。
洗濯物にくっつくアレは、「マルカメムシ」というものらしい。
つぶしたら臭いやつね。

その匂いから「ヘクサムシ」というかわいそうな名前がついていたりするみたいではあるけど、六角形「ヘキサゴン」がなまって付いたのではないかとも推測。

で、今回のは、ちょっと詳細を観察していないので種類まで特定できなかったけれど。
ていうか頑張って見つけようとしたけど、写真いっぱい見てると気持ち悪くなって断念しましたw

てかさ、虫嫌いのひとあるあるだと思うんだけどさ。
嫌いだから対策方法とか撃退方法とか調べたいけど、虫の名前いれるとまずトプ画に山のようにその虫のドアップ写真が表示されるの、やめてほしいよね。

わたしは趣味で登山なんかのアウトドアも好きだから、虫なんて平気なんじゃない?と思われがちですが。

いやいや、虫嫌いガチ勢です。

もうね、画面の写真すら触れないレベルで嫌いだからw

ちなみに月猫は蚊すら素手で撃退できません。

田舎暮らしを始めて、一軒家の暮らしを開始して初めて迎える夏。

何が不安かって、そう、虫ですよ。

ようやく暖かくなってきて、桜も開花の便りがきだして。
世の花粉症のかたがたは毎日大変そうですが。
月猫的には、虫の出没が超絶不安。

いまのところ、今回の巨大カメムシと、あしながグモと、ダンゴムシ程度ですが。

これからが不安すぎる…!
ていうかなんで一階の廊下にダンゴムシが普通に歩いているのかも理解不能…!笑

というわけで。
連載第一回目は「引っ越し」ネタでと思っていたのですが、緊急誌面差し替えにてお送りしました。

では、また!

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