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海外ドラマあれこれ

映画が好きで話題作などは映画館に出かけては観ていましたが、ここ一年は数えるほどしか劇場に出かけることはなくなりました。その代わり、アマゾンプライムビデオで映画を楽しんでいます。最近は映画からはちょっと離れて海外ドラマがお気に入りです。いくつかこのところ観たものをまとめてみますね。

自宅で映画鑑賞する欠点はいくつかありますが、その一つが集中して作品を楽しめないことでしょうか。(私だけかも知れませんが。)途中で洗濯物が気になったり、携帯でラインを確認したりと、劇場で観る時には作品の世界にどっぷり浸れるのに、それができないのが残念です。

こんなに集中力が続かないなら、短めのドラマを観てみようか、そう思って選んだのが、コリン・ファース主演の『高慢と偏見』(1995年放送)でした。

『高慢と偏見』

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キーラ・ナイトレイ主演の映画『プライドと偏見』のドラマ版です。これがはまってしまった。恋愛ドラマとして、超一流なのはもちろんなのですが、厳しい階級社会の英国を舞台に、ひかれ合う二人を阻んだのが、階級でも家庭環境でもなく、人間がおちいりがちな偏見とプライドであった、ということに考えさせられました。無意識の偏見やプライドの問題は現代にも通じたテーマですから。さすがはジェイン・オースティンの名作です。いつか原作も読んでみたいです。

『戦争と平和』

続けて観たのが『戦争と平和』これもいつかは読破したいと思っていたトルストイの名作です。BBCのドラマでみつけて嬉しくなって早速見始めました。

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舞台は1880年代のロシア。ナポレオン率いるフランス軍との戦争が目前に迫っている…という、残酷な運命に翻弄されていく男女が描かれています。ドラマは8話完結なのですが、約50分があっという間です。1話終わるとすぐに次のエピソードに進まないではいられませんでした。1話ごとに山があり、なおかつ続きが気になってたまらない終わりかたになっているというのが、ドラマの構成で、まんまとはまっている自分に気がつきました。完敗です。

『大いなる遺産』

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イギリスの国民的作家として知られているチャールズ・ディケンズの作品です。両親を亡くし貧しい姉夫婦の元で暮らす心の優しいピップが莫大な遺産を残されて…というお話なのですが、謎に包まれているのです。なんとも気になって最後まで一気に見てしまいました。ディケンズの半自叙伝とも言われている作品という事で、貧しく暮らす労働者階級に対する暖かい視点もあって、とても気に入りました。

『リトル・ドリッド』

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ディケンズの作品は他にもいくつかBBCでドラマ化されていて、その中の一つを昨日見終わりました。主人公のエイミー(リトル・ドリッド)の心の美しさに感激の物語です。運命はエイミーに数々の苦難をもたらしましたが、そんな悲劇にあっても心の美しさを持ち続けることができる、人間という存在への信頼が根っこにあることがとても素敵だと思います。ディケンズ、好きになりました。原作何も読んだことがないのが恥ずかしいですが。これから読んでみたいです。


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