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考えすぎないように

義母の具合が悪くて心配している。
抗がん剤治療をはじめてからお腹の調子がどうにも悪く、口から栄養を摂ることができないでいた。お盆にみんなが集まった時も、そのことが話題になって、どんなものだったら食べられるのか、あれがいい、これならと、高カロリーゼリーをドラッグストアで買ってきたりもしたのだが、その後も状況は良くならない。とうとう我慢できなくなって先週から通院して点滴をしてもらっていた。義母は具合も悪いし心細いから良くなるまで入院したいと言うのだが、あいにくコロナの病床逼迫で入院できそうにない。こういう影響もあるのだな、とニュースでは聞いていた話題が身近に迫ってきて恐ろしくなってしまった。夫と兄弟で交代で仕事を休みながら病院への送り迎えをする生活は大変で、今後どのくらいこういう生活が続くのか不安になった。
朝から1日点滴をしてもらって夕方帰ってきても、義母は元気になった様子もなくそのままベッドに横になってしまう。そんな様子に夫は不安で苛立っていた。「こんなことなら、無理にでも食べさせるようにすればすればよかったのかな。」その時その時は最善の対応や言葉かけをしているつもりでも、結果が悪いと後悔が生まれてしまうものだ。

私の母も骨折が原因でその後歩けなくなってしまった。歩けないからトイレにも自分でいけなくなってオムツの生活になり、認知症もひどくなっていった。義母もそういう年齢だから悪い想像が浮かんでしまうが、夫には悪くて話せなかった。

その後、ようやくベッドが空いて義母は慌ただしく入院した。入院して安心という面もあるが、病院に入ってしまうと、今のコロナの状況では面会ができない。会わない間に症状が悪化してしまわないものだろうか、今度は違う心配をしてしまう。
私はなんだか自分までお腹の調子が悪くなってきてしまった。仕事に出かけても、なんだかムカムカ吐き気がしてきて困った。家族が病気ということはこんなにもストレスだ。私にとっては義理のお母さんだけど、夫はどんな気持ちでいるだろう。それも心配なのだ。だから、自分の母親が入院していた時より、今度の方が精神的にきつい。あまり考えすぎないようにした方がいい。私まで体調を崩すようなことがあったら、それこそ困ったことになってしまう。

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