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変わっていくものたち

3連休初日、帰省していた末っ子が帰って行った。年末からだから、ずいぶん長い滞在になった。その間いそいそと息子の食事を用意し、あれこれをきづかう私は、客観的にみるとどうなのだろう、本当はもう少しクールにジェンダーフリーな母親の姿を見せた方が、これからの世の中を生きていく息子にはいいのだろうけれど、などと思いつつ、つい息子のことを最優先に過ごしてしまった。

3連休の残り2日は久しぶりに夫婦2人になった。遅い初詣に近くの神社に出かけたりした。これはこれでいいものである。

そういえば、毎年この休みには近所の子供たちによって伝統行事の獅子舞が行われていたのを思い出した。スマホの写真アプリが「1年前の今日」という通知をしてくるのをみて気がついた。写真は数年前の1月9日のものだったけれど、獅子舞をお迎えするのに朝から忙しく家を片付けたり、お菓子を用意したりしていたことを思い出した。

そんな伝統行事の獅子舞ももう2年間行われていない。細々と続いていたものだけに、いちど途切れてしまったものが、復活するのは難しいかもしれないと思った。コロナ禍はまだまだ終わりそうにない。疫病という災いは、人間の作りあげてきた様々なものにまで及んで変えようと企んでいる。

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