プリンセスが嫌いだった

公開中の「シュガーラッシュオンライン」見てきました。
1作目は見てなかったですが、大好きなマーベルキャラクターたちが映画に出てくるということで、話よくわからないまま見にいきましたがとても面白かったのでみなさんに共有!

友情の物語と思いきや男女社会への皮肉

1作目見ていないので詳しいことはわかりませんが、シュガーラッシュオンラインのキーとなっているのは友情と夢です。
主人公はアーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役ラルフと、お菓子の国のレースゲーム「シュガーラッシュ」の少女ヴァネロペ。

シュガーラッシュのゲーム機のハンドルが壊れて、それを探すためにインターネット世界で二人が奮闘するというストーリーです。

1作目のラルフでは、悪役キャラのせいで周りのみんなに怖がられてずっと一人で生きていました。だけど実はとても優しくて不器用。
そんなラルフにも1作目を通してできた親友が、少女ヴァネロペ。

親友を持てたことで今の生活に満足しているラルフに対して、ヴァネロペはレースゲームの全てを知り尽くしていてつまらないと刺激的な場所を求めていて、このすれ違いがストーリーを動かします。

見終わって思ったことは、子供向けと思いきや今の社会へのメッセージを秘めている映画だと感じました。

予告動画であげられていますが、
途中でディズニー歴代プリンセスが登場します。
歴代プリンセスのお部屋にヴァネロペが迷い込み、プリンセスたちがそれにびっくりして構えます。シンデレラなんてガラスの靴を割って、武器にするなどめちゃめちゃ面白いシーンです笑

この後にヴァネロペに対して「どこのプリンセスなの?」「どんな魔法が使えるの?」など質問攻め、そして最後には「男の人がいないと何もできない女の子?」という質問が。

いやいや、ヴァネロペが突然現れた瞬間のみんな構えて戦闘態勢だったのにこの質問めっちゃ矛盾してて笑ってしまいました。

その質問に対してヴァネロペは「そう!」と答えますが、この映画を見て思ったのがプリンセスがいう女の子は男の人がいないと何もできない。
ではなくその逆で、ラルフは体がでかくて力も強いくせにヴァネロペがいないと何もできないのです。
そしてそんな親友を失うのが怖くて、ヴァネロペの夢を邪魔しちゃうのです。
男の人がいないと何もできない女の子、プリンセスを否定する物語となっているのです。

そんな物語が今の社会に対してちょっとした皮肉を込めてるような気がしました。
「女は男なしじゃ何もできない」「女は女らしく」そんな偏見や差別を否定するメッセージを感じました。
今までのディズニー映画のプリンセスって、絶対に男の人に助けられていて弱く描かれることが多くて、あまり好きではなかったのですがシュガーラッシュオンラインではそんな概念を覆していて、ディズニーすげえ...なんて一人で感動していました。

ラルフは主人公よりもプリンセスがお似合いだななんて感じてたら、話の最後では白雪姫のドレスを着るラルフが。

もうディズニー映画最高だな。

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