美大に入ってから半年以上が経って、課題をこなしながら最近自分のスタイルがわかってきたので改めて文字に書き残してみます。

アイデア=自分を見つめ直す

課題制作でいつも詰まってしまうのがアイデア出しってよく聞きますし、私自身もよくあります。
なのでいつも「先生にウケるものってなに？！」「周りのみんな何作るの？！」って考えながら作品を作っててきつかったです..

後期に入ってから3D造形という授業があって、パッケージを作ったり、ポテチで新たなおもてなしをするものを作る課題がありました。

https://www.instagram.com/p/BqaG54dFOoQ/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
↑授業で制作したオリジナルパッケージです。

このオリジナルパッケージ課題で私は天文学をテーマにした「ほしのみず」というシリーズの様々な天体をモチーフにしたパッケージを制作しました。
「天文学」と「飲料パッケージ」というあまりみないアイデアで教授に褒めてもらいました。
そこで自分の作品作りにおける方向性が見えてきたので、皆さんに共有したいと思います。
この作品のテーマである「天文学」は、星を見るのがとても好きでよく本を読んでいてそれをパッケージにしたら面白そうじゃない？って安直な思いから、このパッケージを作りました。
自分は「誰かに買ってもらう」よりも、「天文学を好きになって欲しい」という「自分の好き」を誰かにも好きになって欲しいという気持ちで作った作品です。
そうしたら制作中はすごく楽しかったですし、周りからもいい反応がもらえて、「とぅくらしいね」と言ってもらえました。

この課題でアイデア出しって新しいものを作るんじゃなくて、今まで自分が目に見えたもの、耳にした音、感じたこと、経験したものやことが全てアイデアなんだなと気付かされました。

以前のnoteで「デザイン=コミュニケーション」と書いたのですが、コミュニケーションをする上で自分の意見が相手に伝わらない時があるじゃないですか？その時にどうやったら相手に伝わるのか考えると思います。その相手に伝わらなかったという経験もアイデアだと思うんです。

だから背伸びをして作品を作る必要はなくて、今ままで自分の中に蓄積された引き出しの中からアイデアを組み合わせたりして、作品を作ればいい。その引き出しこそが自分の好きなものであるんじゃないか？と思います。

作品作りをする上で、アイデア出しに困っている方はぜひ自分を見つめ直してみるといいアイデアが生まれると思います。