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介護職に就いたキッカケと初任者研修

今思えば流れに身を任せていたら介護職に就くのが当たり前の様になっていた。そして初任者研修という介護職入門みたいな資格を取って私は介護がしたい、しなくてはならないというような使命感が出てきた。


大きなキッカケは大学受験だ。


私は高校生の時音楽が好きだったし、こんなに心に響くことがあるのかと衝撃を受けた。そこから私は音楽で人を救いたいと思い、そんな大学を探した。

音楽のことについてはまた別の記事で書こうと思う。

その大学で私がいた学科ではほとんどの人が介護士になっていた。夏休みに初任者研修を取って、介護の仕事に就いている。それが大体の流れと聞いて私もそれに何も思わずその通りにしていた。


なんなら自分で音楽ができるよう、就職先で新しい活動でも作ってもらおうぐらいに思っていた。今となっては笑い話。


初任者研修。そこで私の中で衝撃が走った。世間で言われているイメージと全く違う。


まず思ったのは、

「何故命を預かる大切な仕事なのに世間では嫌な風に扱われているの?」

「こんなに意識することが多いのに人も足りないし給料も低いの?」

「何故お年寄りの話になったら人権を守りましょうって出てくるの?」

そんな風に疑問に思うことが多く、こんな状況を変えたい、変えて欲しいと感じた。


命を預かる仕事、そういう仕事は医療従事者だけではない。

交通機関の運転手、自動車学校の先生、学校の先生、もちろん介護士もそうだ。数えたらキリがない。

何故そんな命を預かる仕事が嫌な風に思われないといけないのか、私は勉強していくうちに衝撃を受け悲しくなった。


意識することが多すぎる。それもまた思ってしまった。

笑顔で目線を合わせて会話し、対等な関係でいる。入浴、おむつ交換では羞恥心に配慮するため、バスタオルで体を隠したり、周りに聞こえるような大きな声でその人に関する恥ずかしいことは言ってはいけない。部屋の掃除をした後は物を元の場所に必ず戻す。言ったことは否定しない。同情するのではなく傾聴する。

コレだけでも多すぎる。

さらに言うと、お年寄りと多く関わるのが介護士。病気の早期発見は介護士にかかっている。

その上一人一人の1日の記録をしなければならない。

もう介護士は頭が混乱するだろう。その上給料も低いなんて、こんなんじゃ人が離れてしまう。


人権を守りましょう。意識することが多ければこんな当たり前のことが出来なくなってしまうのか。


やることが多い上に、帰宅願望、ケアの拒否などでたら結果的に残業が出てしまう。体力的にも限界が来る人もいるだろう。


だけどそれでも私は介護がしたい。
思いやり、優しさ、世間の理解、これがあれば人手不足は少しは解消するのではないかと思った。

給料に関しては、国が動かなければどうしようもない。だけれど国が動くかは私たち次第だと思う。


ダラダラと書いたけれど、私は介護職を選んだことを後悔はしていない。
世間の理解を得るには、初任者研修を受けてもらうしかないと思っている。

もしこれを読んで介護に興味を持ってくれた人がいたならば、ぜひ初任者研修を受けて欲しい。必ずイメージが変わると思うから。


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