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中身のある学校

昨日は念願叶って、鳥取市にある青翔開智中学校・高等学校で開催された「青開学会2023」に行ってきた。

青翔開智の校舎景

中学1年生から高校2年生までの探究学習の成果発表で、SSHのそれも兼ねている。各学年のテーマは以下の通りだ。

  • 中1 鳥取市に魅力的な祭りを創ろう

  • 中2 企業が抱える課題を解決しよう

  • 中3 Well-beingの実現を目指して身近な社会課題を解決しよう

  • 高1 人口減少問題をテクノロジーで解決しよう

  • 高2 個人テーマによる課題研究

開始直後の中1学年代表による口頭発表を見た後は、ポスター発表ブースに移動して、主に高2生の発表を見せてもらうことにした。研究テーマや内容、プレゼンの仕方はもちろん、発表後のやり取りを楽しみたいという思いからだ。


結論から言うと、めっちゃ楽しかった!
この魅力はどこからやって来るのだろう?

研究の内容や取り組みだけ見れば、まだまだ荒削りで、ツッコミどころも多分にあったと感じるけれど、それでも生徒さんたちの発表内容と、発表者としての振る舞い、その一つひとつに、探究をコアに据えた6年間で、どう子どもたちが育つのか(指導要領っぽく言えば、何ができるようになるか)? が凝縮されていたと思う。

一人ひとりの自然な表情がステキだし、プレゼン自体の練習も重ねているのだろう、こちらも気負ってなく上手い。場慣れしてくると、突っ込んだ質問に対して、かわす術が身につくものだが、「実は…そこ上手くいかなくて〜とか、そこ迷ってて〜とか」自分の研究の不十分なところや改善点をメタできていて、自らの反省とともにオーディエンスに話すところにも好感が持てた。じゃあ…こうしてみたら?と、こちらも一緒に考えてみたくなる、不思議な気持ちが湧いてくる。


過去を乗り越えながら、常に最高の学校であり続けるために…挨拶文の中の一節だ。公開研なんかに行くと、自分の勤務校と比較してしまうのが常になってしまっていて、どう落とし込むか?などクリティカルに考え始めたりするわけだが…そんなことする前に、まずこのカルチャーから、僕らは学ぶことがきっとあるはずだ。

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