第1451回 2024/1/23〜2/3の歴史ニュース

1、1ヶ月のうちフル充電だった日は何日あっただろう

やっぱり一月は体調がずっと優れなくて、noteもなかなかキーボードが進みませんでした。

これも厄年なのか…

そう今日は節分ですね。

珍しく家人がおらず一人なのですが、豆まきと恵方巻きはいつもどおりやろうかと思っています。

さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①石川県輪島市の重要文化財上時国家住宅が倒壊 R7 C

②姫路市の兵庫県立博物館で伊達政宗の書状を新たに発見 R7

③福岡県北九州市のゼンリンミュージアムで企画展「江戸時代の地図づくり集めた赤水・歩いた伊能」を開催。5月12日まで R5 C

④鹿児島県出水市の六反ヶ丸遺跡で弥生時代の木製弓が出土 R16 C

⑤ベトナムのオケオで、4~7世紀のヒンドゥー教寺院跡を発見 R1

⑥京都市の陽明文庫で本能寺の変に言及する新たな文書を発見 R22

⑦三重県鳥羽市の鳥羽城から津波の痕跡 R17

⑧エクアドルでレーザーマッピング技術で古代都市を発見 R3

⑨琉球王朝の子孫の家でお家騒動か R7 C

⑩広島県広島市であらたに古代山城の遺構を発見 R10

3、個人的な思入れ多め

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には、まずはなんといっても能登の地震被害。

茅葺の屋根は非常に重く、地震には弱いんですよね。

宮城県でも有備館という江戸時代の建物が同じような被害を受けていたのが想起されます。

時国家というのはなんと平時忠という平家の落人に由来する古い家柄。

江戸時代に上時国家と下時国家に別れましたが、廻船業で繁栄する地域の有力者です。

網野善彦という著名な中世史家が非農業民の研究で例示していたのが、強く印象に残っています。

あの時国家が…と大きなショックを受けました。

今はまだ文化財の修復までは見通しが立たないことかと思いますが

いずれその時がきたら、きっと何か私にもお手伝いできることがあると信じています。

続いては③の長久保赤水さんの話題。

Xでも書きましたが、我が町に来た時の紀行文が秀逸で

個人的には一番好きなんです。

赤水さんは常陸国、現在の茨城県出身の地理学者で、水戸光圀の『大日本史』の編纂にも関わっている人物です。

西暦で言うと1760年ころに松島を訪れています。

『東奥紀行』と題されたその著書には

歯に衣着せぬ文言でこき下ろすところは切り捨て

手放しで褒めるところは大絶賛してくれています。

それについての関連文を投稿したのが3月には出版される予定ですので、また別途お知らせします。

そして最後は伊達政宗の話題。

文書は現代語訳で「3月16日朝、(戦国大名の)細川忠利が(江戸にあった政宗邸を)訪問するので、先約がなければ妻木もご一緒しないか」との内容。

というのはとてもくだけた表現で、親しさが伝わってくるものです。

大大名二人と対等な交流をする旗本妻木さんっていったいどんな人だったのでしょう。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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