9月読書まとめ@読書メーター

2020年9月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4652ページ
ナイス数:197ナイス




■砂漠 (新潮文庫)
最高に爽快感あふれる1冊。本当に良かった!
東西南北が名前につく4人+1人の大学生活4年間。なんといっても見どころは、主人公達のキャラクターの良さ。西嶋が特に目立って変わり者だけど笑、際立って情熱に溢れて熱く惹かれずにはいられない。春のボウリングでの“プッシュ”大逆転も、夏の事件も、秋の学園祭も、冬の通り魔も、どれも全て鮮明な思い出だけど、彼らにとっては毎日の何気ない麻雀とか堅犬軒での時間もかけがえのないものなんだろうなと思いを馳せる。卒業式、寂しくなったけど、砂漠に出た彼らも覗いてみたい。あぁ良かった。
読了日:09月29日 著者:伊坂 幸太郎


■首折り男のための協奏曲 (新潮文庫)
読後ちょっと不思議な感覚。面白かったというのは伊坂さん作品では大前提として、短編連作なようで繋がっていない作品も含まれる、という他であまり見ない構成だった。お馴染の黒澤が主役だったり、大西若葉や中村も少し登場するから、思わずニヤけてしまう。一番好きなのは、「僕の船」「合コンの話」。僕の船では、“疑う夫婦”のその後であり過去の話でもあり、"疑ってた頃"の会話が一段と感慨深くなる。合コンの話、ハーフが格好いいとは限らない笑。終わり方が爽快!忘れてはならない、首折る大藪が列の待ち時間に怒ったフリをするのも良い。
読了日:09月27日 著者:伊坂 幸太郎


■陽気なギャングは三つ数えろ (祥伝社文庫)
安定、最高の面白さ!このシリーズ3作目は初読。1&2を再読していた流れで読めてさらに良かった。
大好きな4人がまたも楽しく華麗に事件を解決してくれる。今回は少しピンチか?と思ったけど、やっぱり成瀬はすごい。響野の相変わらずの喋りが大好きだし、久遠の動物好きが炸裂し、雪子と成長した慎一の関係性も今回は見どころ。今回も敵は救いようのない悪者で、最後までハラハラわくわく、どう伏線が回収されるのか…一気読み。
今回は前作から9年あいていたというけど、もう毎年のように読みたい!4作目あるよね?楽しみでしょうがない。
読了日:09月26日 著者:伊坂幸太郎


■たてがみを捨てたライオンたち
帯の「新時代の物語」の言葉どおり、まさに今の時代に合った一冊。"男もつらい" という趣旨のカジュアルなお話かと想像していたけどそうではなく、それよりももっと男女それぞれの生き方や心理を説く深みがある。主人公3人は、現代の異なるタイプの20代30代で、職場や生活の節々の様子が想像しやすい言葉で綴られる。女性目線だと元妻や妹達といった主人公を囲む女性陣についつい気持ちが持って行かれるし、ストーリー上、圧倒的に彼女たちが大人。しかし世の男性像女性像に皆とらわれていて、日本はまだそんな社会であるのは間違いない。
読了日:09月25日 著者:白岩 玄


■陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
読了日:09月22日 著者:伊坂 幸太郎


■本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
あー素晴らしかった!読後、思わずそう言ってしまった。原田マハさん、読めば読むほど本当に色んなテイストのお話を書かれるんだなーと惚れ惚れします。
本を読んでいても言葉や文章の持つ力や素晴らしさは実感するけど、それが話し言葉になるとまた違った言葉の生き方になるんだろう。スピーチライターのお仕事、こと葉の急速な成長を明るく描いていて良かった。前向きになれる言葉が随所に散りばめられているし、話の展開にはドキドキさせられた。久美さんの圧倒的なプロフェッショナル感は何より格好いい。最後のシーンは予想しつつも鳥肌もの!
読了日:09月17日 著者:原田マハ


■カフーを待ちわびて (宝島社文庫)
穏やかなラブストーリー。
もちろん良かったけど、期待しすぎたせいか少し物足りなさを感じた。
明青がかなり控えめだからか、恋愛があまりに凪であることにもパンチの足りなさを感じてしまったが、それがこの小説のいいところなのかも。さらに、俊一や渡との関係性ももっと深いものだったらもっと良かったかも。仲が良いようで肝心なことは言えない友情関係がもどかしかった。
沖縄の海や風景が目に浮かぶようで、旅先に持っていきたい一冊。
読了日:09月16日 著者:原田 マハ


■サブマリン (講談社文庫)
伊坂さん作品を立て続けに再読して、こもサブマリンは初めて読んだ。あぁこれこれ、やっぱり面白いよなーと思わずにはいられない。
チルドレンから続く陣内と、再び彼の部下になった武藤に永瀬や優子。大好きなキャラクター達が少年事件を軸に活躍する長編。少年達の事件を取り巻く環境はとても深く考えさせられるものがあるけど、陣内の人柄や軽快な会話がそれすらを楽しくカバーしている。
でも気になるのは鴨居について。毎年3人が思い出話をするために集まるその日、それは鴨居のため?
読了日:09月15日 著者:伊坂 幸太郎


■チルドレン (講談社文庫)
読了日:09月15日 著者:伊坂 幸太郎


■魔王 (講談社文庫)
読了日:09月11日 著者:伊坂 幸太郎


■モダンタイムス(下) (講談社文庫)
読了日:09月10日 著者:伊坂 幸太郎


■モダンタイムス(上) (講談社文庫)
読了日:09月10日 著者:伊坂 幸太郎



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